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韓国「挺対協」には日本社会党と北朝鮮が関与。「南北朝鮮-日本」の不可思議な反日連携

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「韓国挺身(ていしん)隊問題対策協議会」、略称「挺隊協」は、「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)」の母体となった組織です。

韓国「挺隊協」と北朝鮮との連携が『日本社会党』の仲介で成立したことは韓国ウォッチャー以外には意外と知られていません。

仲介役として大きな役割を果たしたのは清水澄子さんです。

清水さんは、『日本社会党』参議院議員の田中寿美子さんの秘書を務めた経験を持ち、1989年、参議院議員選挙に同党の比例代表候補として立候補。初当選して国会議員となった人です。

清水さんは2013年に亡くなられましたが、『朝鮮総連』の機関紙「朝鮮新報」に掲載された記事「李愚貞さんを悼む」(2002年06月06日付け)で次のように述べています。


↑記事のスクリーンショット

(前略)
私と李愚貞さんとの直接の出会いは、韓国の軍政が民政に転換し始めた1984年8月、韓国から初めて彼女が原水禁世界大会(原水爆禁止世界大会:筆者注)に参加したときである。

2人はKCIA(大韓民国中央情報部:筆者注)の目を警戒して長崎湾の船上で話しあった。

彼女は「金日成主席のこと、北の同胞のことを聞かせて!」「日本で北の同胞、呂燕九さんと会える場を作って。あなたならできる」と私の手を握った。

私は民族の熱い思いにゆり動かされた。

そして2人で知恵をしぼったのが「アジアの平和と女性の役割」実行委員会であった。
(後略)

⇒参照・引用元:『朝鮮新報』公式サイト「『韓国』女性運動の指導者 李愚貞さんを悼む」

「呂燕九さん」というのは、後に「朝鮮労働党鮮統一戦線部」傘下の「祖国統一民主主義戦線」共同議長を務めた呂鴛九(リョ・ヨング)さんのことです(1998年から祖国統一民主主義戦線の共同議長)。

ちなみに「朝鮮労働党鮮統一戦線部」は北朝鮮の情報機関です。

つまり、南朝鮮の「韓国教会女性連合会」李愚貞(イ・ウジョン)会長は、『日本社会党』の清水澄子さん(当時はまだ国会議員ではありません)に、北朝鮮当局の人物に会うための段取りを依頼したと言っているのです。

現在では理解しにいくかもしれませんが、当時の南朝鮮は反共意識が根強く、また情報機関の厳しい目が光っていたので、南朝鮮側の市民活動が北朝鮮と連絡、しかも朝鮮労働党も認める大物と連絡を取ることは非常に難しいことでした。

そのため、李愚貞(イ・ウジョン)会長は清水さんに「日本で会えるようにしてくれ」と依頼したのです。「南朝鮮 – 日本 – 北朝鮮」という実に奇妙な三角トレードです。

1990年には「韓国挺身隊問題対策協議会」(挺隊協)が結成されます。

そして1991年05月、「日本婦人会議」(1962年に『日本社会党』の提唱によって発足)が主催した「第1回 アジアの平和と女性の役割シンポジウム」が東京で開催されます。

清水さんと李愚貞(イ・ウジョン)さんの2人が知恵を絞った結果が実現したわけです。このシンポジウムには、

北朝鮮:呂燕九(当時:北朝鮮教育委員会の副委員長)

南朝鮮:尹貞玉(ユン・ジョンオク)『挺対協』共同代表
    李効再(イ・ヒョジェ)『挺対協』共同代表

が参加しています。

つまり『日本社会党』は、1998年に北朝鮮情報機関傘下の組織の議長となる人物・呂燕九さんと『挺対協』代表との仲介役をしたことになるのです。

ちなみに、『挺対協』の後身『正義連』の代表となる尹美香(ユン・ミヒャン)現国会議員は、1991年に『挺対協』の幹事となっています。

興味深いことに、北朝鮮と南朝鮮『挺対協』を結び付けた「アジアの平和と女性の役割シンポジウム」の第3回は、北朝鮮の平壌で開催されています。その際、『挺対協』メンバーは北朝鮮の金日成総書記と面会も果たしています。

また、『挺対協』の尹貞玉(ユン・ジョンオク)初代代表には『日本社会党』の土井たか子議員からお金が提供されていた――という証言があります。

大高未貴先生の著作から以下に引用します。

(前略)
東丘さんは、いまになって冷静に考えれば、尹氏には不可解な行動があったという。

「あれは確か一九九一年、衆議院議員会館の一階の応接室で、尹氏と私、大杉実生氏(元政治家の秘書で東丘さんの署名活動に協力していた)と三人で、打ち合わせをしていた時のことです。

いきなり土井たか子氏の秘書の女性が現れ、我々の目の前で尹氏に”いつものです。活動費に使ってください”と封筒に入った札束を渡したのです。

五万や十万での薄っぺらいものではなく、厚みがあったので、おそらく数十万から数百万円単位だったと思います。

尹氏はその札束を領収書を書くわけでもなく、手慣れた手つきで、スムーズにカバンにしまったのです」

その場に居合わせた大杉氏もこう証言する。

「その様子を見て現金の授受が初めてではないことがわかりました。

もし初めてなら”いえいえ、このようなものはいただけません”とか何らかのリアクションがあってしかるべきでしょう。

それに土井たか子氏の秘書もずいぶん杜撰というか脇が甘いという印象を受けました。

そういった領収書を切らない大金の受け渡しを第三者の前でしますかね?」
(後略)

⇒参照・引用元:『父の謝罪碑を撤去します』大高未貴著,産経新聞出版,2017年06月07日第一刷発行,pp115-116

この証言が正しければ、『日本社会党』議員から『挺対協』代表にとっぱらいのお金(領収書なし)が流れていたことになります。

日韓の分断に大きな役割をした『挺対協』、その後身である『正義連』ですが、その背後には北朝鮮の陰があります。また『挺対協』の成立と北朝鮮との連携、および活動を『日本社会党』が支援していたと考えられるのです。

(柏ケミカル@dcp)

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