2024年05月09日、韓国の企画財政部が「月刊財政動向05月号」を刊行しました。これで2024年第1四半期の政府財政が(暫定ながら)締まりました。
結論からいうと韓国政府の財政は悪化しています。
理由は、収入が減少し、支出が増えているからです。
韓国政府の国税収入が減少しているのは、景気悪化で法人税収が大きく減ったことが主な要因ですが、他税収も減少してます。
支出が増加したのは、景気対策で予算執行は早めたからです。
収入が減少しているのに、支出が増加しているのですから、財政は悪化して当然です。
↑Googleの自動翻訳なので日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください。ご注目いただきたいのは黄色の蛍光ペンでフォーカスした箇所です/以下同
上掲のとおり、第1四半期の国財収入は累計で「84.9兆ウォン」。対前年同期で「2.2兆ウォン」減少しました。
次に支出。
2024年第1四半期は累計で「212.2兆ウォン」。対予算比で「25.4兆ウォン」の超過です。
収入と支出のバランスは以下です。
単純に収入から支出を引いた統合財政収支が「-64.7兆ウォン」。対前年同期で比較すると「23.3兆ウォン」赤字額が増加しました。
年金機構などの社会保障関連の収支も入れた管理財政収支は「-75.3兆」。対前年同期で比較すると、赤字額が21.3兆ウォン増加しました。
予算がそもそも年間で「管理財政収支:-91.6兆ウォン」なのに、第1四半期だけで「-75.3兆ウォン」まできているのです。
最後に政府負債。
2023年末時点との比較で2024年第1四半期終了時点で「23.0兆ウォン」増加しています。国債発行額が23.0兆ウォンですので、ちょうど国債分の負債を積んだわけです。
「この先どうするんだ」という話で、先に執行した分、第2四半期、また下期は支出を絞らないといけませんし、国税収入が回復しなければ、より苦しい状況になるでしょう。
とてもではありませんが、『共に民主党』が主張する「補正予算を組んでお金をばらまく」など、できる状態ではありません。
まさに「これどうすんのよ」――です。
(吉田ハンチング@dcp)