2024年05月13日、『韓国銀行』が「2024年04月の金融市場動向」を公表しました。この中に見逃せないデータがあります。
銀行から家計への融資金額です。以下のように1,103.6兆ウォンと史上最高額を達成しました。
2024年04月
銀行家計ローンの増減額
住宅ローン:4.5兆ウォン増加
その他ローン:0.6兆ウォン増加
計:5.1兆ウォン増加2024年04月
銀行家計ローン残高
住宅ローン:865.0兆ウォン
その他ローン:237.5兆ウォン
計:1,103.6兆ウォン⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2024年04月の金融市場動向」
04月には、住宅ローンとその他ローンを足して「5.1兆ウォン」も増加しました。それだけ韓国の家計が債務を背負ったわけです。残高は「1,103.6兆ウォン」に達しています。
史上最高額を更新です。銀行家から受けた融資金額の増加を同じ「01~04月」で直近3年を比較すると以下のようになります。
2022年:-0.5兆ウォン
2023年:-5.8兆ウォン
2024年:8.6兆ウォン
2022、2023年と債務残高を減らしてきたのに、2024年一気に吹き上がった格好です。
原因は住宅ローンの残高が拡大したことにあります。
2024年の01~04月で、住宅ローン残高は「14.6兆ウォン」も増加しているのです。
なぜここまで増加したのかというと、韓国の金融政策が原因です。2024年04月、『住宅都市基金』が政策融資を拡大したのです。銀行財源を活用した「購入・賃貸資金融資」が相当部分を供給した――と『韓国銀行』が指摘しています。
韓国政府としては、ほぼ唯一の内需といっていい不動産市場が低迷したままでは不景気からの回復がままならないため、お金を借りやすくしたというわけです。
毎度のことですが、韓国は国民の債務を膨らませて経済をなんとかしようとしています。さあ、うまくいくでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)