おススメ記事

10月「韓国の貿易赤字54億ドル」でスタート。マズイ兆候あり

広告

韓国の関税庁が「2023年10月01~10日の輸出入動向」のデータを公表しました。当月は久しぶりに巨額赤字スタートです。

以下です。

2023年10月01~10日
輸出:115億8,700万ドル-1.7%
輸入:169億2,900万ドル+8.4%
貿易収支(輸出 – 輸入):-53億4,300万ドル

2023年01月01~10月10日
輸出:4,758億6,500万ドル-11.3%
輸入:5,008億9,500万ドル-12.0%
貿易収支(輸出 – 輸入):-250億3,000万ドル

( )内は対前年同期比の増減
⇒参照・引用元:『韓国 関税庁』公式サイト「’23年10月01日~10月10日の輸出入の現状」

「おいおい……」という結果です。月初の10日間で貿易赤字が「-53億ドル」に達しています。

ご注目いただきたいのは、対前年同期比の増減です。輸出が対前年同期比「-1.7%」で、前年割れを続けています。これは輸入が減少を継続していることを示しており、問題です。

しかし、今回の結果でより重要なのは「輸入」の方です。

輸出が減少していますが、それよりも輸入の方が減少して、貿易収支は黒字となってきました。ところが、当月の10日間は「輸入が+8.4%」と対前年同期比でプラスに転じています。

これが進行するとどうなるかというと、輸出は減っているのに輸入が増加するわけですから、当然赤字方向になります(貿易収支は輸出 – 輸入で求めるので)。

あと21日あるので、10月がどう締まるのかは分かりませんが、対前年同期比の増減が「輸出:マイナス」「輸入:プラス」で締まると危険です。

不況型黒字にしても、曲りなりにも「黒字」だったものが、普通に「赤字」に転落するわけですので。

ただし、半導体の輸出実績が対前年同期比で減少がマシになりました。以下をご覧ください。

⇒参照・引用元:『韓国 関税庁』公式サイト「’23年10月01日~10月10日の輸出入の現状」

まだ10日時点ですが、半導体の輸出は「2,107億ドル」、対前年同期比の増減は「-5.4%」で済んでいます。

では、対中国貿易はどうなっているでしょうか? 以下をご覧ください。

対中国貿易 10月01~10日
輸出:28億6,200万ドル-4.2%
輸入:39億5,600万ドル+14.8%
貿易収支(輸出 – 輸入):-10億9,400万ドル

⇒参照・引用元:『韓国 関税庁』公式サイト「’23年10月01日~10月10日の輸出入の現状」

月初の10日間ながら、対中国の貿易赤字は「10億9,400万ドル」に達しています。

月央、月末の結果次第ですが、10月はマズイ結果になるかもしれません。

(吉田ハンチング@dcp)

広告
タイトルとURLをコピーしました