2024年07月15~18日に開催されていた、第20期 中国共産党中央委員会 第3回全体会議(三中全会)が終了。いわゆる「コミュニケ」が出ました。
「改革の一層の全面的深化と中国式現代化の推進に関する中国共産党中央委員会の決定」を採択したとのこと。
習近平総書記が重要談話を行い、それについて毎度おなじみ、だらだらと白髪三千丈式の文が並んでいます。
(前略)
本会議は、改革をさらに総合的に深化させるためには、マルクス・レーニン主義、毛沢東思想、鄧小平理論、この三つの重要思想、発展に関する科学的展望を堅持し、習近平の社会主義思想を全面的に貫徹しなければならないことを強調した。新時代の中国の特色を踏まえ、改革を全面的に深化させるための習近平総書記の「一連の新たな発想、新たな視点、新たな判断」を徹底的に研究し実行し、新たな発展概念を全面的、正確かつ包括的に実行し、中国の基本的基調を堅持する。
(後略)⇒参照・引用元:『人民網』「中国共産党第20期中央委員会第3回全体会議の声明」
習近平さんの社会主義思想を全面的に貫徹していくそうです。中国の皆さんはお気の毒という他ありません。
「もっと市場開放するよ」誰がだまされるんだ
以下が習近平さんによる「外国からお金をもらおう」という意思表明です。
(前略)
全体会議では、開放が中国式現代化の特色であると提起された。対外開放の基本国策を堅持し、開放による改革を推進し、中国のメガ市場の優位性を土台とし、国際協力の拡大における開放能力を高め、より高いレベルの新たな開放経済体制を構築しなければならない。
体系的な開放を着実に拡大し、対外貿易制度改革を深化させ、外資・対外投資の管理制度改革を深化させ、地域開放の配置を最適化し、「一帯一路」の質の高い建設を推進するメカニズムを改善する必要がある。
(後略)
中国市場をより開放的にする――としおらしいことを述べていますが、これは「だから金くれ」なのです。
中国は『WTO』(World Trade Organizationの略:世界貿易機関)に加盟したときからそうです。いずれやりますといって世界をだまし、約束したことは何も果たしません。
口では「外国企業に開放します。公平な機会を与えます」といいながら、何もしません。約束にはなんら実効性がないのです。
今さらこんなことを宣言しても、騙される者はいないでしょう。だまされるのは河野洋平・河野太郎の二代バカぐらいなものです。
「中国は法治国家です」誰がだまされるんだ
ちなみに、中国では法があっても同じです。守らないのですから。今回のコミュニケの中にも以下のような部分があります。
(前略)
全体会議は、法の支配が中国式近代化の重要な保障であると提起した。憲法を全面的に実施し、憲法の権威を守り、立法、法執行、司法行政、法遵守の各分野の改革を協調して推進し、法の下の万人の平等を保障するメカニズムを改善し、法治の社会主義精神を推進し、社会の公正と正義を守り、国の仕事のあらゆる面で法治を全面的に推進する必要がある。
立法分野の改革を深化させ、法に基づく行政を推進し、法の公正な執行と司法行政の制度的メカニズムを改善し、法の支配に基づく社会の建設を推進するメカニズムを改善し、外交問題における法の支配を強化する必要がある。
(後略)
「国の仕事のあらゆる面で法治を全面的に推進する必要がある」と、どの面下げて言うのかな提起をしています。
また「外交問題における法の支配を強化する必要がある」と述べている点もスゴいです。国際司法の判断を無視し、「紙切れに過ぎない」と放言し、あんたたちが南シナ海で進めているのはなんだ?――という話です。
中国は法治国家ではありません。
国の為政者、Topも法に従う――それを法治国家というのです。
独裁者(および中国共産党)が法律の上に立ち、いつでも、いかようにも法律を書き換えられる、いまだ中世のような国です。中国は断じて法治国家ではありません。
このようなコミュニケを出して恥ずかしくもないところが、中国が根本的に駄目な点なのです。今さら中国のコミュニケなどにだまされる国などありません。中国にお金を投資するバカもいません。
だまされるのは河野洋平・河野太郎の二代バカぐらいなものでしょう。
中国は自由民主主義国家群にとっては害悪です。潰してしまうしかないのです。
秦剛さんは行方不明
今回のコミュニケの最後部分に、愛人との仲がばれて失脚したとされ、現在も行方不明な前外交部部長(外相相当)秦剛さんに対する言及があります。
↑黄色のマーカーを引いたのが秦剛さんに対する言及です。
(前略)
本会議は、秦剛同志の辞任申請を受理し、秦剛同志を中央委員の職から解任することを決定した。
(後略)
秦剛さんがどこに行ったのか? 今どこにいるのか?――について全く情報がありません。現在も行方不明です。
しかし、行方不明のママで中央委員から罷免されていましました。
(吉田ハンチング@dcp)