2025年07月25日、『LG電子』が2025年第2四半期の業績を公示しました。
2025年第2四半期
総売上:20兆7,352億ウォン(-4.4%)
営業利益:6,394億ウォン(-46.6%)
当期純利益:6,097億ウォン(-3.1%)2025年累計
総売上:43兆4,750億ウォン(1.6%)
営業利益:1兆8,985億ウォン(-25.0%)
当期純利益:1兆4,856億ウォン(22.3%)
2025年第2四半期は売上減・営業利益減となりました。特に営業利益は対前年同期比で「-46.6%」なので、ほとんど半減です。
2025年累計(上半期)では「-25.0%」なので1/4がなくなりました。
『LG電子』自身は、
売上高および営業利益のいずれも前年同期比で減少した。
主要市場における消費心理の回復が遅れるなか、第2四半期から本格化したアメリカ合衆国の通商政策の変化が関税コストの負担および市場内の競争激化へとつながり、非友好的な経営環境が続いた。
事業別に見ると、主力事業である生活家電や、B2B(企業間取引)成長を主導する車載(電装)、冷暖房空調事業は、非友好的な環境下でも善戦し、健全な収益性を維持した。
ただし、MS事業本部の需要縮小、LCD価格の上昇、競争激化に伴うマーケティング費の増加などが全社業績に影響を及ぼした。対米一般関税および鉄鋼・アルミニウム派生関税、物流費などのコスト増も収益性に影響を与えた。
――と説明しています。
「MS事業本部」のMSというのは「Media & Entertainment Service」の略で、メディアエンターテインメント部門。「テレビ・オーディオ・パソコン・デジタルサイネージ」など、LGのエンタメ/映像関連機器を包括的に扱っています。
韓国メディアでは「この不振が決定的に作用した」と業績悪化の理由を指摘しています。
面白いのは、2025年累計で営業利益は対前年同期比で「-25.0%」なのですが、当期純利益は逆に「+22.3%」と増えていることです。
なぜこのような結果になったのか、月末に連結基準の純利益と事業本部別の実績発表がありますので再度確認してみます。
(吉田ハンチング@dcp)







