韓国の仁川空港「第1旅客ターミナル駅」から鉄道の「龍遊駅」まで6.1kmを結ぶリニアモーターカーの路線があるのをご存じでしょうか。約15分の短い区間です。

このリニアモーターカーには約4,500億ウォン※が投入され、2016年に開業したのですが利用客が非常に少なく、コロナ禍の際には乗客不足で運行が3年間中断。
※2007年に仁川市と『仁川空港公社』が手を上げて実証実験に参加。建設費と研究費を合わせて約4,500億ウォンが投入されました。このうち国費は「約3,500億ウォン」。

↑リニアモーターカーの路線は全6駅で「第1旅客ターミナル駅」から「龍遊駅」までを結びます。
2025年10月に再び運行を再開したのですが、相変わらず利用客がほとんどいないので、現在では無料運転がされています。
当時の韓国政府は、仁川空港を皮切りに全国各都市にリニアモーターカーを導入し、海外輸出まで成し遂げる――という目標を立てていたのです。
傑作なのは「3兆ウォン以上の経済効果がある」として、2016年の開通当時には、
「日本の名古屋に次いで世界で2番目のリニアモーターカー」
――と喧伝していたことです。
しかし大空振りしました。
なぜ失敗したのかというと、「ウオーターパーク駅」が見込み違いでした。この路線には「ウオーターパーク駅」を造成して、周辺はホテル・リゾート・ウオーターパークなどが入る――という話だったのです。
そのような施設目当てに1日平均3〜4万人の乗客がある――と見込んだのですが、実際には開発事業が相次いで頓挫。
乗降客は増えませんでした。
現在も「ウオーターパーク駅」周辺には荒野が広がっております。
乗降客が全然増えませんので、「リニアモーターカーの路線どうする?」を政府は議論したのですが、対策など出るわけがなく、列車の看板を「都市交通のための鉄道」から「観光列車」に変更。
運行回数を従来の1日103回から24回に激減させて、2025年10月に運行を再開しました(年間の運営費を80億ウォンから50億ウォンに減らすことにはなりました)。
しかし約15分程度の走行、しかも特別景色が良いわけでもない観光列車に乗りたいという人は少なく、1日平均利用客は1,000人程度。つまり当初の予測の2.5~3.3%しかお客さんがいないのです。
国土交通部がによると、リニアモーターカーを維持するのに今後30年間で4,000億ウォン以上がかかる見通しで、撤去するにも600億ウォンの費用がかかる――と見込まれています。
――というわけで「どうするんだコレ」なのですが、潔く諦めて損切するしかないのではないでしょうか。
大変間のいいことに、YouTube『たいなX』チャンネルさんが以下のような動画を上げています。このリニアモーターカーの路線に実際に乗車した際の動画です。
本当にお客さんがほとんどいない現状が見て取れます。もっとも、お金を払わないので乗れますから、お客さんというかどうかも分からないのですが。
(吉田ハンチング@dcp)





