「鉄は国家なり」と言ったのはかの鉄血宰相ビスマルクですが、現在でも鉄の生産、製鉄業はある種国家の威信が懸かった産業です。
韓国経済は「四月危機」がいろんな形で顕在化していますが、製鉄業にもその危機が忍び寄っています。
『ポスコ』は韓国最大の鉄鋼メーカーですが、新型コロナウイルス騒動で世界的に鉄の需要が縮小しており、減産を余儀なくされるのではないかとのこと。
韓国メディア『毎日経済』の2020年04月13日の記事を以下に引用します。
ポスコが減産に入るかどうかを検討中だ。
製鉄所の高炉はいったん操業を停止すると、完全に回復するためにはふつう2~3ヶ月かかるうえに、莫大な費用と時間を投入しなければならないだけに、高炉を止める代わりに稼働率を下げ、生産量を減らす方案を検討しているわけだ。
ポスコが実際に減産に入ると、2008年の「世界金融危機」以後の12年ぶりに再び減産をすることになる。
(中略)
しかしコロナ19事態が長期化しつつ減少していく需要に、これ以上は耐えにくい状況に追い込まれたことが分かった。
鉄鋼業界のある関係者は「ポスコが減産圧力をもちこたえることは容易ではないだろう」とし、「いますぐに公にしても不思議ではない」と語る。
⇒参照・引用元:『毎日経済(日本語版)』「あふれる在庫…ポスコ「減産」を推進」
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による(以下同)非常に難しい決断ですが、しかし新型コロナ騒動が一段落してもすぐに鉄の需要が回復するとは考えられません。減産が継続され韓国製鉄業の冬は長くなりそうなのです。
(柏ケミカル@dcp)
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