韓国の投資家は暗号資産への投資も熱心に行っています。韓国の預託決済院のデータによれば、韓国投資家の暗号資産の預託金は、約4兆6,000億ウォン(2021年02月末時点)となっており、これは昨年のななんと約6倍です。
しかも面白いことに韓国の投資家は資金の94%をアルトコインに投じています。
暗号資産を取り引きされない方はご存じないかもしれませんが、いわゆる仮想通貨は「ビットコイン」とそれ以外に分かれます。このビットコイン以外のコインのことを「アルトコイン」と呼びます。
暗号資産はただでさえボラティリティーが高く、ジェットコースターのように激しく価格が上下します。アルトコインの場合はなおさらで、つまり、損失リスクがより高いものに資金を投じているというわけです。
Bought some Dogecoin for lil X, so he can be a toddler hodler
— Elon Musk (@elonmusk) February 10, 2021
上掲は『CoinMarketCap』の暗号資産の時価総額上位100ですが、先週末は軒のみ値を下げました。また、先にご紹介したとおり、韓国金融委員会の殷委員長が「暗号資産は仮想資産」として保護の対象にはならないと発言するなど、韓国では暗号資産に対する逆風が吹いております。
そのため、韓国で暗号資産への資金流入が止まり、他に流れる可能性があります。実際すでに株式市場に資金が戻り初めているという報道もあり、余談を許さない状況です。なんらかのきっかっけで暗号資産の急落が起こった場合、投資家は大きな損失を被るかもしれません。
暗号資産はボラティリティーが高すぎて投資ではなく投機だという意見も多く、暗号資産でもうけようとお金を突っ込む場合は注意しなければなりません。
※ちなみに、上掲の時価総額6位の「DogeCoin」はネットミームにもなった「Doge」(ドージ)、すなわち日本のワンコ「かぼすちゃん」にちなむ暗号資産。『テスラ』のイーロン・マスクCEOが息子のために買ったよとtweetしたことで有名になり、韓国でもお金を突っ込む人が増えました。
⇒「かぼすちゃん」参照:『かぼすちゃんとおさんぽ。』「今夜のご飯は何ですか? 2010年02月 13日」
(吉田ハンチング@dcp)