2020年04月10日、韓国銀行から「2020年3月:国際金融・為替市場の動向」というプレスリリースが公表されました。これには興味深いデータが含まれています。
Money1では連日ご紹介している、韓国株式市場における外国人投資家の「売り越し」問題ですが、同資料では「外国人証券投資資金(の動向)」として以下のようにまとめられています。
3月中の外国人の国内証券投資資金は、株式資金を中心に純流出規模が拡大
<<株式>>
2020年01月: 3.7億ドル
2020年02月:-26.6億ドル
2020年03月:-110.4億ドル
2020年第1四半期合計:-133.3億ドル※1⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2020年3月:国際金融・為替市場の動向」P.6(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
http://www.bok.or.kr/portal/bbs/P0000559/view.do?nttId=10057597&menuNo=200690
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による(以下同)
なんと直近四半期で「マイナス133.3億ドル」、日本円換算で「約1.44兆円」(04月12日の「1ドル=108.36円」で換算)もの外国人資金が、韓国株式市場から流出したのです。
04月に入ってからも外国人投資家の売り越しは継続されています。どこまで売り越しが継続されるのかは注目ポイントです。
興味深いのは、株式では怒濤の売り越しなのですが、実は債券では流入の方が多い点です(第1四半期計80.4億ドルの純流入)。これについては別記事でご紹介するようにいたします。
※1
韓国銀行の資料によれば、この決済金額は「上場株式(KOSPI。KOSDAQ)の場内・外取引や株式公開(IPO)を含む(ただし、ETF・ELW・ETNは除く)」という基準で集計されています。
(柏ケミカル@dcp)