先の記事で、韓国の航空業界は経済的危機に陥っており、フラッグキャリア※の『大韓航空』でさえ即死寸前という件をご紹介しました。
ところが、この期に及んで大韓航空の財務諸表に誤りが発見され、純資産が「1,400億ウォン」減った――という記事が2020年04月11日、韓国メディア『毎日経済』に掲載されました。
以下に引用します。
大韓航空の純資産が1,400億ウォン近く減少した。
2018会計年度の財務諸表で誤りが発見されたのだ。
監査法人がアンジン会計法人からサミル会計法人に強制的に交代された後、新監査人が誤りを発見した。会計の修正に応じて、金融当局の制裁も予想される。
(後略)⇒参照・引用元:『毎日経済』「監査人変えたら…大韓航空純資産1,400億ウォン減少」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による(以下同)
さらに、その誤りの影響を以下のように記載しています。
(前略)
外部監査法人と会社は、誤りが財務諸表に及ぼす影響が重要であると判断し、連結財務諸表を再作成した。その結果、2018年末基準連結純資産は1,369億1,200万ウォン減少し、連結当期純損失は129億9,800万ウォン増加した。
純資産4.5%減、純損失7%拡大だ。
修正後の純資産は2兆8,948億ウォン、当期純損失は1,986億ウォンに達する。
(後略)
純資産が減って、損失が拡大した、と。同記事では、
ただし意図的な粉飾会計ではなく、自主的に訂正したので情状酌量の次元で……
なんて書いてますけれども、問題なのは「当局の処分うんぬん」ではなく、航空業界が頓死しそうな状況で、今になって財務諸表にウソが発覚して「あるはずの資産がなかった!」という点です。
※フラッグキャリア……国旗を背負って飛ぶ、その国を代表する最大手の飛行機会社のことです。
(柏ケミカル@dcp)