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韓国「中国製クレーン」の排除に乗り出す

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アメリカ合衆国が「埠頭でコンテナの積み下ろしに使う中国製のクレーン」をトロイの木馬であるとして排除に乗り出している――という報道をご覧になった方は多いでしょう。

合衆国が指摘したのは、『上海振華重工』(ZPMC)製のクレーンで、世界100カ国以上で使われており、合衆国内でのシェアは80%に達しているとされています。

このクレーンにはセンサーが組み込まれており、コンテナの出所や目的地を追尾でき、合衆国軍の海外への動員・物資運搬などの情報が収集可能。よって安全保障上の脅威である――としているのです。

『上海振華重工』会長(当時)が「上海本社で全てのクレーンをモニターできる」と述べた動画が残っており、この発言も懸念を裏付けるものと解されています。

この合衆国の情報を受けて韓国でも同様の動きが始まったことが分かりました。

韓国メディア『ソウル経済』は、『港湾公社』が「新規クレーンを国内企業にのみ発注するという方針を立てている」と報じています。

記事から一部を以下に引用してみます。

(前略)
13日、関係省庁によると、『仁川港湾公社』は最近、港湾運営会社の選定時に国産クレーン導入計画がある企業を優遇することを決めた。

運営会社選定過程で国産クレーンを導入すると明らかにした申請企業に加点を与える方式だ。仁川港湾公社は今年上半期内に募集する入居企業からこのような方針を適用することになる。

(中略)

『釜山港湾公社』の状況も同様だ。

釜山港湾公社は、今年下半期に竣工予定の2-5段階のコンテナ埠頭に設置する港湾クレーン全量を国内メーカーから導入することにした。

当初、釜山港湾公社は2-5段階の埠頭構築過程で内部文書に「国産クレーンを導入する」という趣旨の文言を記載したという。

⇒参照・引用元:『ソウル経済』「[단독]’트로이 목마’ 中 크레인, 국내서 퇴출한다」

韓国の海洋水産部のデータによると、韓国の埠頭で使われているクレーンは、以下のように中国製が54.6%を占めています。

中国製:478基(54.6%)
韓国製:389基(44.4%)
日本製:8基(0.9%)
合衆国製:1基(0.1%)

今動いているクレーンを止めて、全部を国産に取り替えることはさすがにできませんが、徐々に中国製を排除する方向になるでしょう。中国からは文句をいわれそうですが……。

(吉田ハンチング@dcp)

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