アメリカ合衆国『FRB』(Federal Reserve Boardの略:連邦準備制度理事会)が2020年03月19日に発表し、これまで3回※、その期限が延長されてきた「ドル流動性スワップ」が2021年12月31日に終了します。
※期限の延長
2020年09月末 ⇒ 2021年03月末
2021年03月末 ⇒ 2021年09月末
2021年09月末 ⇒ 2021年12月末
2020年09月末 ⇒ 2021年03月末
2021年03月末 ⇒ 2021年09月末
2021年09月末 ⇒ 2021年12月末
2020年03月、コロナ禍で経済が低迷し世界各国でドルの流動性が極端に細る中、『FRB』は常設の国と地域の中央銀行(EU、イギリス、日本、スイス、カナダ)に加えて、
・オーストラリア準備銀行
・ブラジル中央銀行
・デンマーク国立銀行
・韓国銀行
・メキシコ銀行
・ニュージーランド準備銀行
・ノルウェー銀行
・シンガポール金融管理局
・スウェーデン国立銀行
・ブラジル中央銀行
・デンマーク国立銀行
・韓国銀行
・メキシコ銀行
・ニュージーランド準備銀行
・ノルウェー銀行
・シンガポール金融管理局
・スウェーデン国立銀行
の9カ国の中央銀行と、臨時の「ドル流動性スワップ」協定を締結し、ドルの供給を行うこととしました。
この緊急措置によってドルの流動性が高まり、各国の通貨は落ち着きを取り戻しました。ドボン寸前だった韓国も例外ではありません。
ドルが枯渇状態だった韓国は計6回、198億7,200万ドルを利用。なんとか立て直り、利子も含めて07月に完済しています。
臨時のドル流動性スワップは「6カ月」で終了する予定でしたが、まだまだ金融情勢は不安定だということで、期限は3回延長され、2021年12月31日までになりました。
以下は2021年06月16日に『FRB』が出した、3回目の期限延長を告知するプレスリリースです。
これ以降、延長のお知らせは出ていませんので、このままいけば臨時のドル流動性スワップは予定どおり2021年12月31日に終了となります。
さて、韓国です。
いざというときに最も頼りになる合衆国とのドル供給ラインがなくなるわけですが、果たしてこの先どうなるでしょうか。通貨安も進行していますし、だんだん危なくなってきたのでは……とも見られるのですが。
(吉田ハンチング@dcp)