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日韓通貨スワップはどのくらい効果があった?『韓国銀行』による通貨スワップの解説

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【その3】です。『韓国銀行』による「通貨スワップ」についての解説の中に「『通貨スワップ』を締結することによる効果はどの程度のものなのか」を説明した資料があります。

先回と同様、『韓国銀行』が2020年11月20日に行った一般向け「中央銀行間『通貨スワップ』の理解」という講義の資料、第三章から引用します。

必要性と効果

2.金融市場の安定
通貨スワップ締結の影響で為替レートとCDSプレミアム(国債、5年)など、さまざまな金融指標が安定化する

[1] 2020年、韓米通貨スワップ締結を発表(2020.3.19日22:00)

CDSプレミアム」というのは、至極簡単にいうと「保険料」みたいなものです。企業や国が破綻すると損をする投資家が、保険料を支払うことで元本を保証してもらうのです。例えば、A社の発行する社債、B国の発行する国債など、危ないと思えばCDSプレミアムを支払って保証を得ることができるのです。

ただし、「保険」みたいなものですから、当然「飛びそう」などリスクの高い企業や国の方が「保険料」は高くなります。逆にいえば「CDSプレミアム」が高い社債や国債は、市場から危ないと見られているわけです。

上掲のスライドに掲載されているグラフは、「ドルウォンの為替レート」と「CDSプレミアム」が、ドル流動性スワップ(韓国の言い方では「通貨スワップ」)の締結が発表された前後でどのように変化したのかを示しています。それぞれを拡大して切り出すと以下のようになります。

まずドルウォンの為替レートですが、青のラインのとおり、「1ドル=1,300ウォン」手前までいっていたのが、締結翌日の20日以降ぐんと下がりました。特に03月20日の灰色の棒グラフに注目してください。これは前日比の増減を示していますが、大きな効果があったことが分かります。

次にCDSプレミアムです。

こちらも同様に20日以降は下落しました。

日韓通貨スワップ、中韓通貨スワップの効果は?

『韓国銀行』は、2008年の「韓国通貨危機」時の「通貨スワップ」締結についても同様にスライドを作成しています。以下です。

必要性と効果

[3]中国・日本との通貨スワップ締結を発表(2008年12月12日)

同様に「ドルウォンの為替レート」と「CDSプレミアム」のグラフを以下に切り出します。

「通貨スワップ」の締結によって、ドルウォンのレートは「1ドル=1,400ウォン」より下に抑え込まれました。

当時は「400bp(ベーシスポイント:1bp=1毛)」を超えていたのですが、これも「通貨スワップ」の締結以降は下落傾向となりました。

このように韓国は「通貨スワップ」によって危機的状況を切り抜けてきたわけです。『韓国銀行』が隙あらばスワップ、スワップと取り憑かれたように言うのは、その効果を身に染みて知っているから、といえるでしょう。

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(吉田ハンチング@dcp)

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