2026年10月19日、中国の国家統計局から「2026年01~09月の全国不動産市場の基本状況」のデータが出ました。
当月も「ずぶずぶ沈む中国」を体現したデータとなっています。
まず「不動産開発投資の実施状況」です。対前年同期比でどんどん下に行くグラフにご注目ください。
一、不動産開発投資の実施状況
01~09月の全国の不動産開発投資額は5兆3,364億元で、前年同期比20.6%減少しました(比較可能な基準で計算。詳細は注記5を参照)。このうち、住宅投資は4兆1,125億元で、20.5%減少しました。
01~09月の不動産開発企業による建物の施工面積は56億5,221万平方メートルで、前年同期比12.8%減少しました。このうち、住宅の施工面積は39億2,558万平方メートルで、13.2%減少しました。
建物の新規着工面積は3億4,031万平方メートルで、24.9%減少しました。このうち、住宅の新規着工面積は2億4,774万平方メートルで、25.4%減少しました。
建物の竣工面積は2億3,271万平方メートルで、25.1%減少しました。このうち、住宅の竣工面積は1億6,301万平方メートルで、26.6%減少しました。
次に「商品房(分譲用不動産)の販売および売れ残りの状況」です。
二、商品房(分譲用不動産)の販売および売れ残りの状況
01~09月の新築商品房(新築分譲用不動産)の販売面積は5億6,483万平方メートルで、前年同期比13.2%減少しました。このうち、住宅の販売面積は13.8%減少しました。
新築商品房の販売額は5兆3,799億元で、13.9%減少しました。このうち、住宅の販売額は13.7%減少しました。
住宅・都市農村建設部のデータによると、01~09月の中古住宅取引におけるオンライン契約登録面積(注記6参照)は6億1,746万平方メートルで、前年同期比10.7%増加しました。
09月末時点の新築商品房の売れ残り面積は7億4,825万平方メートルで、前年同期比1.5%減少しました。
このうち、売れ残り期間が3年未満の面積は5億4,197万平方メートルで、5.0%減少しました。
新築分譲用不動産は、販売面積・販売金額とも対前年同期比でマイナスで、中国でもちっとも新築物件が全然売れていないことが分かります。
面白いのは、在庫(新築の売れ残り物件)が対前年同期比で減少している点です。販売面積「-1.5%」ですから、大した在庫減ではありません。
一方で中古物件の登録件数は増加しているのです。
要するに――新築物件は売れないし、中古物件は増加し、在庫は大して減っていない――という三重苦。「どうにもならない」のです。
最後に「不動産開発企業の資金調達」です。
三、不動産開発企業の資金調達状況
01~09月の不動産開発企業の調達済み資金は5兆6,813億元で、前年同期比21.6%減少しました。このうち、国内融資は7,624億元で、33.1%減少しました。
自己調達資金は2兆572億元で、21.4%減少しました。
手付金および前受金は1兆7,982億元で、14.8%減少しました。個人向け住宅ローンは7,678億元で、22.1%減少しました。
ご注目いただきたいのは、国内融資がとうとう対前年同期比「-33.1%」にも達している点です。
金融機関が不動産開発会社への融資をとても絞っているわけです。もう何度だっていいますが、住宅クローンが「-22.1%」ですから、中国の皆さんの住宅購入をしたくないのです。需要が激減していることを示しています。
いつもの「外国資金の活用」もご覧ください。

外国資金の活用は、当月もたったの「4億元」。対前年同月比で「-77.1%」です。
中国不動産市場は当月も「底なし沼」の様相を見せています。
(吉田ハンチング@dcp)








