韓国・文在寅政権の5年間が終わろうとしていますが、青瓦台・大統領府の自画自賛が止まりません。
2022年04月25日、「グラフで見る文政権の5年間」という動画が公開されたのですが、これがまた素晴らしい内容となっています。以下がプレスリリースです。
コロナ19が全世界を一掃した過去2年、韓国経済の危機を跳躍の機会に変えた文在寅政府5年の変化をグラフでお届けします。
大韓民国は経済・防疫政策の調和の中で先進国の中で最高水準の急な回復勢を見せ、2021年に6,444億ドルの歴代最大輸出実績を達成しました。
この他にも、中小企業の輸出1,100億ドル突破、企業価値1兆ウォン以上のユニコーン企業が世界6位、素材・部品・装備の強小企業の価値成長率195.2%増加に続き、韓国の造船会社受注、韓-新南方国家貿易、K-防産(防衛産業)の輸出受注、国内コンテンツ輸出でも進展を見せました。
文在寅政府は未来車輸出、バッテリー市場、システム半導体輸出、バイオ輸出、国家R&D投資など未来産業発展にも力を注ぎ、国家デジタル競争力は2017年19位から2020年8位に、政府人工知能準備指数は2019年26位から2020年に7位になり、5Gネットワーク評価は2020年に1位となった。
まず、「経済・防疫政策の調和」が本当にあったのかどうかが疑問です。ウイズコロナに無理くり舵を切って1日当たりの新規感染者数で世界一となり、慌てて距離を置く政策に戻し、小商工人・個人事業主から怨嗟の声が上がったのをもう忘れたのでしょうか。
また、例によって「2021年に6,444億ドルの歴代最大輸出実績を達成」なんて書いていますが、それでいくらもうかったのかが問題なのです。
文政権下での貿易収支(貿易でいくらもうかったのかを示します)の推移を再度以下に貼ります。
↑2022年は04月20日までの実績。
ものの見事に右肩下がりですね。しかもコロナのせいにはできません。
2017年には「952億ドル」あったのに、2018年には「697億ドル」、2019年には「389億ドル」と、コロナ前にすでに衰亡しているのですから。
文政権で輸出金額は過去最高になったかもしれません。しかし、それがなんだというのでしょう。黒字を確実に減少させています。文政権下では、韓国の最も大事な貿易でのもうけがしぼんでしまった――というのが本当のところです。
5年間の成果として真っ先に挙げているものの実態がこのようなものなのです。
「韓国の造船会社受注」も結局造船会社の利益になったかというと……全くなっていません。
Money1でもご紹介しましたが、韓国造船最大手の企業『韓国造船海洋』『大宇造船海洋』『サムスン重工業』のBig3は全て赤字を続けています。これまた先にご紹介しましたが、カタールから100隻受注!なんて湧いていましたが、これも赤字になる可能性が高まっています。
K-防産の輸出が好調とも書いていますが、「純国産」と銘打たれた「KF-21 ポラメ」はどうなったのでしょうか? まだ飛んでもいません。インドネシアはラファールの購入に踏みきり、一応共同開発にまだ名前はあるものの代金は現物納入みたいな話になっています。
文大統領がいかに成果を誇ろうとも、その実態は貧相という他ありません。つまり、韓国の大統領の言うこともまた「外華内貧」なのです。
(吉田ハンチング@dcp)