韓国メディアの面白い点は、韓国政府におもねった記事が登場する一方で、痛いところにも容赦なく突っ込んでいく――その姿勢にあります。
韓国メディア『毎日経済』に面白い記事が出ました。「韓国政府の赤字・負債増加はコロナのせいと考えるかもしれませんが、それは違うよ」という内容です。
論より証拠、以下の韓国政府の「管理財政収支」の推移をご覧ください。
韓国では、韓国政府の財政について「統合財政収支」と「管理財政収支」の2つを公表しています(企画財政部が毎月公表)。
・統合財政収支
単に政府の収入から支出を引いたもの
単に政府の収入から支出を引いたもの
・管理財政収支
政府の収入・支出に社会保障基金の収支も加えたもの
という違いがあって、当然「管理財政収支」の方が政府財政の実態を正確に表しています。
上掲のグラフのとおり、コロナ前の2019年時点ですでに「54.4兆ウォンの赤字」です。
また、2020年の予算ベースで「72兆ウォンの赤字」。これがグラフにある「118.6兆ウォンの赤字」まで拡大したのは、補正予算を組んでばらまきを行ったためです。
2021年以降の赤字額はあくまでも推算ですが、これで済むのかという話はすでに出ています。文在寅大統領が第4次災害支援金・慰労金などを給付せよと命じているからです。
いずれにせよコロナ前から大幅な赤字財政で、2020年ににわかに赤字になったのではありません。つまり天災ではなく人災です。固有名詞を出すなら文在寅という人のせいですね。国のトップなのですから責任を名指しされても甘んじて受けるべきでしょう。
(吉田ハンチング@dcp)