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【韓国の家計負債】が「1,869兆」史上最大に拡大!経済危機の導火線は健在

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またマズイことになってきました。

そもそも韓国の家計負債はドボン騒動の導火線になるとずっと言われてきたわけですが、ここまでは運良く火薬がシケっていたためなのか、なんとか火がつかずに来ました。しかし、これも規模とタイミングの問題です。

韓国に南欧型経済危機が到来するかもという懸念

韓国の識者の中には2020~2021年の家計負債の異常な急増を見て、「恐らくこの1年が節目だ」と「南欧型経済危機の到来」を予見し、継承を鳴らす方がいらっしゃいます。

例えば、『韓国経済研究院』のジョ・ギョンヨプ経済研究室長で、Money1でもジョ室長のご意見を以下の記事でご紹介したことがあります。

韓国経済研究院が「文政権の失政で経済危機の兆し」と指摘。危機は瞬間的に来る
『韓国経済研究院』が「韓国の家計負債の異常な増加速度は圧倒的に世界一」であるというリポートを出し、これを基に韓国メディア『朝鮮日報』がジョ・ギョンヨプ経済研究室長にインタビュー取材を行っています。①②に分かれる大部の記事ですが、これが非常に...

南欧の経済危機というのは、2010年にポルトガル、ギリシャ、スペイン、イタリアを襲った財政危機のことです。

2008年のリーマンショックの前、これらの国々では、企業負債と家計負債を足した民間負債が異常な速度で増加しました。

2005~2009年に民間負債はなんと「29%」も増加したのです。2008年にリーマンショックですから、民間負債増で体力が奪われたところに世界的なショックが到来。2010年にドボン騒動となったわけです。

韓国の場合を見てみると、2016~2020年の5年間で民間負債は33.2%増加しました。

それゆえにジョ室長は「この1年が節目だ」と南欧型経済危機到来への懸念を示したのでした。これが2021年の09月のことです。

ちょうど1年ほど前になります。

ご注意いただきたいのは「節目」といっているだけで、1年後に経済危機が来ると言ったわけではない点です。

韓国政府もばかではないので、さすがに家計負債が異常な速度で増加するのを止めなければならないと、2021年初頭から融資規制を始めるなど手は打ってきたのですが……。

家計負債が史上最高を更新した!

2022年08月23日、『韓国銀行』から「2022年第2四半期の家計信用(暫定)」のデータが公開されました。以下をご覧ください。

2022年上半期
①家計ローン残高:1,757.9兆ウォン
②販売信用残高:111.4兆ウォン
家計信用残高(① + ②):1,869.4兆ウォン

⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2022年第2四半期中の家計信用(暫定)」

「家計信用」というのは、銀行などからのローン(借り入れ)とクレジットカード使用額などの販売信用を足したものです。つまり家計債務です。

簡単にいえば、家計が返済しなければならない借金総額の残高が示されています。

家計が抱える一番金額が大きいローンはなんといっても住宅ローンです。そのため家計ローン残高は莫大な金額になります。対して、販売信用の方はクレカの利用額などですから相対的に小さい金額です。

足し合わせると、家計信用の残高は「1,869.4兆ウォン」。韓国史上最大を更新しました。

以下は同資料にある、家計信用残高の推移グラフです。

⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2022年第2四半期中の家計信用(暫定)」

灰色の線が家計信用残高の推移を示しています。2022年第2四半期は、対前月比で「6.4兆ウォン」増やして過去最大を更新です。ちなみに対前年同期比では「58.8兆ウォン」も増えています。

――というわけで家計負債はまた増加に向かっています。韓国が南欧型経済危機を迎えないかどうかにご注目ください。

(吉田ハンチング@dcp)

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