【米韓首脳会談】米国の選曲がおかしい。狙ってやっている

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米中首脳会談が終わりました。

中国側の成果は何もありませんでした。

中国語・簡体字メディアは「習近平総書記がアメリカ合衆国のトランプ大統領から国賓待遇で盛大な歓待を受けた」と報じていますが、これはそれしか成果(らしきもの)がなかったからです。

この「盛大な歓待を受けた」も果たして本当なのか――です。

中国語メディアも含めて、歓待時に使用された楽曲が注目されていますのでご紹介しておきます。

テレサ・テンの名曲だが民主化運動で口ずさまれた曲

2026年09月24日午前、ホワイトハウス歓迎行事では賓客が入場し、両首脳の演説を待っている時間に演奏された曲の一つが、「月亮代表我的心」です。

『月亮代表我的心』(月は私の心を表す/The Moon Represents My Heart)は、台湾の歌手陳芬蘭が最初に発表した曲で、1977年に台湾出身の鄧麗君(テレサ・テン)さんが歌って爆発的に有名になりました。

現在では中華圏を代表するラブソングの一つ――なのですが、台湾発祥の曲を合衆国で演奏され、しかも習近平夫妻を歓待する宴の席で流されたのです。

何より同曲は、2019年の香港「反送中」抗議運動でデモ参加者によって歌われたことを確認できます。

特に2019年9月13日の中秋節、太平山(ヴィクトリア・ピーク)で参加者が人間の鎖を作った際、『月亮代表我的心』を合唱し、その直後に「香港人、加油」「光復香港、時代革命」などのスローガンを叫んだという記録があります。

さらに遡ると、もっと重要な事実があります。

1989年の中国民主化運動とも関係しているのです。

『月亮代表我的心』は、1989年の天安門広場の民主化運動でも学生たちによって歌われています。

当時北京の学生運動に参加していた元人民解放軍兵士で芸術家のJian Guoは、『ABC Australia』の取材に対し、座り込み・ハンガーストライキの時期、学生がバスの中で『月亮代表我的心』を口ずさみ始め、やがて周囲の人々まで加わって大合唱になった、と証言しています。

香港では、天安門の学生運動を支援するため1989年05月27日に跑馬地競馬場で開催された巨大チャリティーコンサート「民主歌声献中華」があります。

ここにはテレサ・テンさん本人が出演しています。香港の独立系メディアが当時の関係者・李卓人の回想を掲載しており、鄧麗君も会場に来て《月亮代表我的心》を歌った――と明記しています。

要するに、月はどっちに出ている――的な意味で、民衆の独立、自由意志を表明する抗議の場で歌われ続けてきた名曲なのです。

中国内では、この首脳会談が「秋夕」の時期に行われたので、「中秋にふさわしい曲」と褒められていたりします。

本当にその意味での選曲だったでしょうか。

「明日になれば……」「革命派が蜂起する」

もう一つあります。

09月24日夜、ホワイトハウスのイーストルームで開かれた習近平主席夫妻を歓迎する公式晩餐会では、楽曲の一つとして、合衆国軍の音楽隊・合唱団がミュージカルソング『Do You Hear the People Sing?』のメドレーを演奏しました。

これはミュージカル映画『レ・ミゼラブル』の中でも、極めて政治的な連想を生む曲です。

同作が描くのは1789年のフランス革命そのものではなく、1832年6月のパリ蜂起です。共和派の学生らがバリケードを築き、王政に対して蜂起します。

「Do You Hear the People Sing?」は、その蜂起に参加する人々の連帯と抵抗を歌う曲です。

しかも、この曲には現代中国との特別な関係があります。

香港の民主化運動で抗議歌として歌われたことがあるからです。

特に2019年の香港デモでは広く使用され、中国当局による規制・検閲の対象にもなりました。

つまり、中国共産党トップである習近平さんを主賓として迎えたホワイトハウス国宴で、香港の反政府・民主化デモでも使われた「民衆の歌」を合衆国軍の音楽隊が演奏したわけです。

しかも同じ『レ・ミゼラブル』メドレーの中で『One Day More』も演奏されています。

『One Day More』は、『レ・ミゼラブル』第1幕最後の大合唱です。

翌日に迫った1832年6月蜂起を前に、

・革命に向かう学生たち
・ジャン・バルジャン
・コゼット
・マリウス
・エポニーヌ
・ジャベール
・テナルディエ夫妻

――など、それぞれ異なる立場にいる登場人物が、「あと一日」という一つの時間軸の中で、それぞれの期待、恐怖、恋愛、野心、革命への決意を歌います。

つまり、単純な革命歌ではありません。

しかしその中心軸は、「明日になれば……」「明日、学生革命派が蜂起する」というものです。

――これも偶然なのでしょうか。



↑先の記事でB-1Bランサーがフライバーと書きましたが、誠に申し訳ありません。B-2も飛んでいました。

習近平さんを出迎えた空港で、頭上に爆撃機を飛ばすなど、こういうことをやらせたらトランプ政権というのは世界一かもしれません。

(吉田ハンチング@dcp)

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