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中国は本当に貧困から脱出したか? いいえ「貧困基準の半分」です

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2020年12月31日、中国習近平総書記は2021年新年メッセージで第13次5カ年計画が成功裏に終わり、GDPは1,000億元を超え、貧困との断固たる戦いで決定的な勝利を収めると述べました。

2020年05月には、李克強首相が「中国には月収千元の人が6億人いる」と本当のことを言って習近平総書記の不興を買ったことがありました。

総書記におもねった官製メディアは2020年「今年は貧困との闘いの最終年です」などの報道を行なっていました。中国は本当に貧困から脱出したのでしょうか。100歩譲って、脱出しつつあるのでしょうか。

答えは「いいえ」です。

刘永富・国家評議会貧困緩和局長は、中国の貧困基準は年収「4,000元」(約612ドル)未満としました。これは1日当たりでいうと「1.68ドル」になります。

『世界銀行』(World Bank)は確かに2011年に「1日当たり1.9ドル」の年収を極端な貧困基準として設定しました。これをクリアする予定なので「貧困から脱出しつつある」としているのかもしれません。しかし、2018年『世界銀行』は新たな基準を設定したのです。低中所得国では「1日当たり3.2ドル」、高中所得国では「1日当たり5.5ドル」が貧困ラインです。

つまり、中国は低中所得国の新基準「3.2ドル」に照らしても半分しかありません。ですので、非常に残念なことですが、中国は断固たる戦いをさらに続けないといけません。

(吉田ハンチング@dcp)

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