韓国の政治家がいかにいい加減であるのかが分かる話ですので、ご紹介します。
↑福島処理水放出に反対するとして断食を行った李在明(イ・ジェミョン)さん。断食19日目に病院に緊急搬送されました。「輸液を受けながら断食を続ける」という意味不明な話になったのですが、結局うやむやで断食は終了。断食を行ったものの『共に民主党』に対する支持は全然上がりませんでした(むしろ下落した)。ただし、裁判の公判を遅延させるという効果はありました。
また「断食」です。
Money1でも先に少しだけご紹介した宋永吉(ソン・ヨンギル)さんです。読者の皆さまの中には「知らない」という方もいらっしゃるでしょうから、簡単の説明すると――。
韓国最大野党『共に民主党』の議員で、2021年05月01日に同党の代表に選出されました。
親文在寅派の洪永杓さんを僅差(わずか0.59%差)で破って代表の座についたのですが、この後、李在明(イ・ジェミョン)さんが大統領選挙で『国民の力』の候補・尹錫悦(ユン・ソギョル)さんに破れ、責任を取って辞任。
ところが、当代表選挙の際に実弾を配っていたことが分かりました。これが「現金封筒」事案です。
2023年04月、党員に対して計9,400万ウォンを配った疑惑で検察の調査を受けます。12月18日には、同事件に対する証拠隠滅の恐れがあるとされ拘禁されました。翌2024年の01月04日、検察は宋永吉(ソン・ヨンギル)さんを正式に起訴したのです。
この宋永吉(ソン・ヨンギル)さんがスゴイのは、議員を辞めず、いまだ拘禁中(つまり監獄の中)であるにもかかわらず、2024年01月に新党を結成すると表明。03月14には獄中から「来る総選挙に立候補する」と宣言したのです。
↑監獄に行く前に入る前の在りし日の宋永吉(ソン・ヨンギル)さん。
ちなみに、この宋永吉(ソン・ヨンギル)さんは反日家として有名です。読者の皆さまもご存じかと思われますが、火吹き達磨みたいな顔をした文喜相(ムン・ヒサン)さん(元駐日韓国大使)が2019年に「慰安婦問題の解決には日王の謝罪が必要」とほざいたことがあります。
宋永吉(ソン・ヨンギル)さんは、このとき文喜相(ムン・ヒサン)さんに同調して「現在の日韓関係を回復するためには日本を代表して安倍首相や日王が被害者らに真の謝罪をすればいい」と主張しています。
この一事からも分かるとおり、左派・進歩系の主張をする粗忽者です。
保釈申請が却下され断食に!
――で、その粗忽者が獄中から立候補したのですが、あろうことか前記のとおり「政治活動を行うので保釈しろ」と請求を出し、証拠隠滅の恐れがあると却下され――現在に至っています。
2024年04月03日、「現金封筒」事案についての公判を開いたのですが、なんと宋永吉(ソン・ヨンギル)さんは出席しませんでした。驚くべきことに弁護士も出席しなかったのです。
宋永吉(ソン・ヨンギル)さんはこの前日に「断食」を始めており、弁護人を通じて「保釈請求の却下などで参政権を侵害された立場で、抵抗権の一つとして裁判を拒否し、断食に入る」と明らかにしています。
宋永吉(ソン・ヨンギル)さんは01日にも同じ理由で裁判に出席していません。
裁判所は、「被告人に加えて弁護人まで不出席する状況は想像もしなかった」とし、「被告人側が1人も出てこず、裁判が混乱してしまった」と指摘。また、
「起訴自体を認められないとしても、法廷への出席を拒否するのは裁判所の立場で受け入れがたい」
「法廷に出て自分の所見を積極的に述べるのが韓国の司法システムを尊重する態度だ」
「被告人の心理的安定も選挙結果が発表されればある程度緩和されると思う(次の公判を総選挙後の04月15日に延期)が、次の期日にも不出席する場合、宋永吉(ソン・ヨンギル)の出席なしの欠席裁判を行う」
※韓国の「刑事訴訟法277条2項」は「拘束された被告人が正当な理由なく出席を拒否し、連行が不可能または著しく困難な場合、被告人の出席なしに裁判を進めることができる」と定めています。
と述べました。
宋永吉(ソン・ヨンギル)さんは、『平和と食生活問題研究所』を通じて違法な政治資金7億6,300万ウォンを受け取り、朴龍河(パク・ヨンハ)元『麗水商工会議所』会長から焼却施設請託とともに4,000万ウォンを受け取った容疑、2021年の党代表選挙の過程で現職国会議員20人に現金封筒をばらまいた容疑などで拘束、起訴されています。
このような不実な議員が断食に入って、裁判をかわそうとしています。しかも国会議員にまたなろうというのです。韓国というのはこんな国です。
(吉田ハンチング@dcp)