北朝鮮は、いまだに日本・韓国を挑発していますが、世襲の金王朝に支配されたこの国では、民衆は食べる物にも困る状況です。
世界の飢餓状況についてのリポートを出している『Concern Worldwide(コンサーン・ワールドワイド)』というNPO団体があります。「世界飢餓指数(Global Hunger Index:略称「GHI」)」というデータを公表しています。
GHI(世界飢餓指数)は、各国の総人口に対する栄養不足の割合、5歳未満の幼児の死亡率、低体重や発育不全の割合を総合して、1点から100点までのスコアで算出されます。
50点以上は「極めて危険」、35点から49.9点は「危険」、20点から34.9点は「深刻」、10点から19.9点は「中程度」、10点未満は「低い」という5段階で分類されます。
世界最低クラスの北朝鮮
2024年10月10日、『Concern Worldwide(コンサーン・ワールドワイド)』が「Global hunger levels to stay high for another 136 years – new Global Hunger Index reveals(世界の飢餓レベルは今後136年間高止まりする、と新たな世界飢餓指数が明らかに)」というリポートを出しました。
このリポートの中では「世界飢餓指数」の国別ランキング(2024)を引いています。以下をご覧ください。
↑飢餓が懸念される国のランキングですので日本などの国は入っていません。ランキングが下がるほど飢餓が懸念される状態にあることを示します。
GHIは、北朝鮮が127カ国中の118位で世界最低クラスであることを示しています。
↑北朝鮮は127カ国中で118位。ポイントは「2024年:31.4」なので、「深刻」に分類されます。
金王朝初代の金日成さんは、1962年に「1964年には皆が瓦葺きの家に住み、白米に肉のスープを食べ、絹の服を着て暮らす豊かな生活を享受することになる」と言いました。
60年以上がたちましたが、いまだに朝鮮半島の北部にはそんな社会はありません。
2010年08月には、三代目となった金正恩さんが「3年内に国民経済を1960、1970年代の水準に回復させて『白ご飯に肉のスープを食べて、瓦屋根の家で絹の服を着て暮らす』生活水準を成し遂げなければならない」述べています※。
※2010年12月06日の『読売新聞』報道による。
2010年からも14年ですが、いまだに達成されていません。三代かかって60年余の年月をかけて国民への約束を果たしていません。これは為政者の無能を示すものではないのでしょうか。
少なくとも朝鮮半島の南側の国は飢餓指数ランキングなどには入っていません。
(吉田ハンチング@dcp)