韓国「戒厳令騒動」のタイムライン。戒厳宣布から解除まで

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2024年12月03日深夜から04日にかけて韓国で起こった、「戒厳令」宣布騒動をタイムラインでまとめます。

2024年12月03日
22:25 尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領、龍山(ヨンサン)の大統領執務室で深夜の緊急談話を発表。

22:28 尹大統領、「非常戒厳を宣言」。
22:42 韓国最大野党『共に民主党』、議員を国会に緊急招集。
22:43 国防部長官、全軍主要指揮官会議の開催を指示。
22:49 政府与党『国民の力』代表の韓東勳(ハン・ドンフン)さん、「非常戒厳宣言は誤り。国民と共に阻止する」と表明。
22:56 李在明(イ・ジェミョン)、「尹大統領、不法で違憲的な反国民的戒厳宣言」「崩れる民主主義を守ってほしい。国会に来てほしい」と発言。
22:57 『国民の力』、4選以上の重鎮を緊急招集。
22:58 禹元植(ウ・ウォンシク)国会議長、国会に向けて移動中。
22:59 秋慶鎬(チュ・ギョンホ)、与党の非常議員総会を招集。
23:10 チョ・ジホ警察庁長、緊急幹部会議を招集。
23:17 李在明(イ・ジェミョン)さんが国会議員会館に到着。
23:18 外交部長官、非常戒厳令関連の幹部会議を招集。
23:25 戒厳司令官に陸軍大将の朴安洙(パク・アンス)が任命され、戒厳司令部布告令第1号を公布。
23:29 沈雨廷(シム・ウジョン)検察総長、検察緊急幹部会議を招集。
23:44 金東兗(キム・ドンヨン)京畿道知事、「非常戒厳を解除せよ」とFacebookに投稿。
23:47 軍、大隊長級以上の全指揮官に緊急待機を指示。
23:47 消防庁、非常戒厳令発令を受けて緊急対応体制を強化するよう指示。
23:47 文在寅前大統領、Facebookに「国会が迅速に行動し、民主主義を守ってほしい」と投稿。
23:55 『共に民主党』、全党員に国会・汝矣島(ヨイド)の中央党本部への集合を求めるメッセージを送信。
23:59 アメリカ合衆国・ホワイトハウス、「韓国政府と連絡を取り合い、状況を緊密にモニタリング中」と発表。

2024年12月04日
00:00 警察庁長、緊急幹部会議を招集。
00:07 戒厳軍、国会敷地内に進入し、本庁舎への侵入を試みる。
00:19 呉世勲(オ・セフン)ソウル市長、Facebookに「戒厳に反対し、撤回されるべきだ。市民の日常を守る」と投稿。
00:22 戒厳軍、国会本庁舎の出入口を封鎖し、バリケードを設置。
00:22 禹元植(ウ・ウォンシク)国会議長、「憲法手続きに従って対応する。軍や警察は動揺せず、その場を守ってほしい」と発言。
00:24 韓東勳(ハン・ドンフン)さん、「軍が国会に進入した。反憲法的戒厳に同調・協力してはならない」と述べる。
00:39 ソウル警察庁、午前1時に「乙号非常事態」を発令し、緊急体制に入る。
00:45 戒厳軍が国会本庁舎に侵入し、抵抗する国会職員と衝突。
00:49 国会本会議が開会。「禹元植(ウ・ウォンシク)議長、非常戒厳に緊急対応」。
01:01 国会本会議で非常戒厳解除要求決議案を上程し、190名全員が賛成して可決。
01:01 尹大統領の非常戒厳宣言から2時間35分後、宣言が無効化される。
01:03 国会議長室、「戒厳解除決議案が可決されたことで戒厳令の宣言は無効」と発表。
01:08 禹元植(ウ・ウォンシク)議長、「国会本庁舎に進入した軍人たちはただちに退出してほしい」と要求。
01:15 禹元植(ウ・ウォンシク)議長、「国会本庁舎に進入した軍人たちは全員退出した」と発表。
01:17 李在明(イ・ジェミョン)さん、「非常戒厳を解除し、国民の生命と安全を守る」と表明。
01:23 韓東勳さん、「戒厳宣言は効果を失った。軍警の権力行使は違法」と述べる。
01:31 アメリカ国務省次官、「韓国の状況を重大な懸念をもって注視している」と発言。
02:01 禹元植(ウ・ウォンシク)議長、「尹大統領および国防部に戒厳解除要求の通知を送付した」と発表。
04:20 尹大統領、「国会の戒厳解除要求を受け入れて戒厳を解除する」と公表。
04:30 国務総理室、「午前4時30分に閣議で戒厳解除案が議決されたことをお知らせします」と発表。

戒厳令の解除を発表した尹錫悦(ユン・ソギョル)は国民向け談話で以下のように話しました。

「尊敬する国民の皆さん、私は昨夜11時をもって国家の本質的な機能を麻痺させ、自由民主主義の憲政秩序を崩壊させようとする反国家勢力に対抗するため、決然たる救国の意思で非常戒厳を宣言しました。

しかし先ほど、国会から戒厳解除要求があり、戒厳事務に投入された軍を撤収させました」

「直ちに閣議を通じて国会の要求を受け入れ、戒厳を解除する」

「ただし、すぐに閣議を招集したものの、未明という事情でまだ議決の定足数が満たされていないため、出席者が集まり次第すぐに戒厳を解除する」

「しかしながら、繰り返される弾劾と立法妨害、予算妨害によって国家の機能を麻痺させる無道な行為を即刻中止するよう国会に要求する」

尹錫悦さんの意図は分からなくもないですが、普段から「韓国の自由民主主義を守る」と述べてきた大統領が、国民の自由を制限する戒厳令を宣布するのは、自己矛盾でしょう。

問題は――「この後どうするの?」です。

(吉田ハンチング@dcp)

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