韓国「米国の態度は冷淡で取りつ付く島もなし」国家保安室長も成果ゼロ。

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二泊四日でアメリカ合衆国に派遣されていた韓国の魏聖洛(ウィ・ソンラク)国家安保室長が帰国。


↑韓国大統領室の魏聖洛(ウィ・ソンラク)国家安保室長。この人は北朝鮮と折衝を行ってきた経験を持つ人です。

合衆国との交渉での成果について問われた記者から聞かれ、魏聖洛(ウィ・ソンラク)さんは以下にように述べました。発言を拾います。

「なるべく早期に米韓首脳会談を開催し、それによって諸課題で相互に有益な合意形成のプロセスを促進しようと提案し、マルコ・ルビオ合衆国・国務長官が賛意を示した」

「(米韓首脳会談の日程は)08月01日前か以降かは断言できない」

具体的な日付は出ていない

「(ルビオ国務長官との協議において)両国は課題について意見の相違があるが、それを調整するにしても同盟関係の発展と信頼の強化という大きな枠組みの中で、合意に向けて共に努力することが望ましいとの点を強調した」

「トランプ大統領の書簡は関税や非関税障壁に焦点を当てた内容のようだが、われわれがこれまで提起してきた事項は通商や投資購入、さらには安全保障関連全般に及ぶものなので、こうしたパッケージを総合的に考慮して今後協議を進展させようとした」

「これにルビオ次官補が賛意を示した」

「ルビオ長官は、今回の書簡は07月09日期限を前に、まだ通商合意に至っていない国すべてに一律に送られたものだと説明し、08月01日までは協議の機会があるとして、その期間に合意を成立させるため米韓間で緊密にコミュニケーションを取っていこうと語った」

「(米韓間の課題としては)関税協議、安全保障協議など複数の協議がある。これらの協議は首脳会談でまとめられるだろうが、首脳会談の有無がすべての鍵ではない」

「交渉は交渉として進め、成果を上げることができるので、今われわれが最も理想的とするのは、さまざまなチャネルでの協議をきちんと終えて首脳会談に持ち込むことだ」

「今回は合衆国と防衛費分担金特別協定(SMA)について直接議論しなかったが、全体の防衛費については、安全保障協議の際に概ね話題に上った」

「SMAではわれわれは1兆5,000億ウォンを支出している」

「SMAだけでなく、国防費全体については、前回も申し上げたように、国際的な流れに合わせて少し増やす方向で協議しているのは事実だ」

「われわれの(防衛費についての)貢献は大きい。その貢献はさらに増える可能性もある

「議論を進めていく中で、ある段階で首脳会談についても上ることになるだろう」

G7サミットに(恐らく無理から)参加したものの、トランプ大統領は初日に日程を追えた後、さっさと帰国してしまい、李在明(イ・ジェミョン)さんは「立ち話」もできませんでした。

一番大事なミッションをクリアできなかったので、成果はゼロでした。残念でした。

関税の猶予期限が2025年08月01日ですから、韓国は焦っています。そのために訪米してルビオ長官と面談した魏聖洛(ウィ・ソンラク)室長ですが、結局、成果はゼロだった模様です。

韓国では「とにかく米韓首脳会談さえできれば……」といった期待を盛り上げていたのですが、魏聖洛(ウィ・ソンラク)室長は、「米韓首脳会談がいつになるのか」を成果として報告できないままで、むにゃむにゃ言っています。

期限の08月01日の前になるのか、後になるのかも分からない――のです。

合衆国側は、首脳会談をするのは「関税交渉がまとまってからだ」という姿勢をまったく崩していないようで、首脳会談を行うなら交渉締結の後だ――と釘を刺されたのでしょう。

韓国お得意のどさくさまぎれで……がまったく通用しない状況に陥ったようです。

魏聖洛(ウィ・ソンラク)室長は「われわれが最も理想的とするのは、さまざまなチャネルでの協議をきちんと終えて首脳会談に持ち込むことだ」と述べています。

傑作なのは、韓国が合衆国に支払う防衛分担金について「国際的な流れに合わせて少し増やす方向で協議しているのは事実だ」という発言です。

「少し増やす」で済むかどうかはまったく分かりません。

2025年07月08日、トランプ大統領は「私は韓国にこう言った……『われわれは基本的に、無料で軍を提供している、ほんの少ししか受け取っていない』。そして私は『年間100億ドルを支払うべきだ』と言った」と述べました。

魏聖洛(ウィ・ソンラク)室長は「われわれは年間1兆5,000億ウォン支払っている」と言いました。

合衆国のバイデン政権は、選挙前のどくさくさ紛れで韓国と――駐留米軍の維持費として最初の年に8.3%増の14億7,000万ドルを拠出し、その後は消費者物価指数(CPI)に連動して引き上げていく――という新たな5年契約を締結しました。

トランプ大統領は、前政権が交わした約束を反故にしようとしています。

トランプのおっさんの言うことなので、どこまで本気か分かりませんが(このおっさんは言っている間はいつも本気)、「現在:14億7,000万ドル」で「トランプ:100億ドル」なので、これはもう完全に別次元の話です。

――いずれにしても「韓国と合衆国は血盟だから」とか、「米韓首脳会談さえできればなんとかなる」などの甘い期待は持たない方が良さそうです。

なにせ、ゼレンスキー大統領に対して「お前は何のカードも持ってないだろう」と平気で言えるおっさんなのです。トランプ大統領というのは。

(吉田ハンチング@dcp)

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