韓国与党に成りおおせた『共に民主党』が暴走を続けています。
2025年09月18日、法制司法委員会に「内乱特別裁判部設置法案」を上程しました。
Money1でもご紹介してきたとおり、この法案は国会で勝手に裁判部を設置するという「憲法違反」であり、「三権分立を破壊する」ものです。
内乱事件・金建希(キム・ゴンヒ)事件・海兵隊事件の3つ、特別検察が調査している件を専門に扱う裁判部を設置するという内容で、実は07月にも提出したのですが、
「こんなものは違憲だ」
――と指摘を受けて内容を修正し、今回再び提出しました。
3大特別検察官裁判をそれぞれ担当する専門裁判部をソウル中央地裁(1審)とソウル高等裁判所(2審)にそれぞれ3つずつ、合計6つの裁判部を設置するというもの。
各裁判部は大法院(最高裁判所に相当)の候補者推薦委員会が推薦した判事から大法院長が任命します。
この候補者推薦委員会は韓国法務部(省に相当)が1人、裁判所判事会議が4人、大韓弁護士協会が4人推薦し合計9人で構成する――としています。
『共に民主党』の特別検察官対応特別委員会の全賢姫(チョン・ヒョンヒ)委員長は「推薦委員会の構成から国会が排除されるので、違憲との指摘は当たらない」と主張しています。
しかし、そもそも「立法府(国会)が、憲法も改正せずに勝手に裁判部を作る」という点が問題なのであって、裁判部の構成員に立法府の判断が入らないという点などその下のレイヤーの問題です。

『共に民主党』が行っていることは、韓国憲法に違反する行為です。何度もご紹介していますが、韓国憲法は「司法」を独立した憲法機関であると規定しており、勝手に国会がそれに類する組織をつくってもよい――などとは書かれていません。
ですから、このような小手先の手管で批判をかわそうなどという法案は、国民をばかにしたものです。尹錫悦(ユン・ソギョル)前大統領など、政敵を葬るための魔女裁判を行うための準備――と見なければなりません。
『共に民主党』の暴走を止めろ!大集会

↑大邱市にこれだけの人が集まりました。
この『共に民主党』の暴走に対して、2025年09月21日、野党に転落した『国民の力』は、大邱市で大規模な反対集会を開催しました。タイトルは――
「野党弾圧・独裁政治 国民糾弾大会」
――となっています。大邱市は朴正煕(パク・チョンヒ)大統領ゆかりの街で、保守寄り勢力の力が強のです。

↑熱い演説を行う『国民の力』党首の張東赫(チャン・ドンヒョク)さん。
張東赫(チャン・ドンヒョク)代表の魂の演説を以下に全文和訳します。
「敬愛する国民の皆さん、愛する党員同志の皆さん、そして偉大なる大邱・慶尚北道の市民の皆さん、私たちは今、歴史の呼びに応じ、この場に立っています。
大韓民国の民主主義を守るという時代的な使命を受け、この場に立っています。
そして私たちはその呼び、そ の使命を喜んで受け入れる準備ができています。
大韓民国の歴史は奇跡の歴史です。
戦争の廃墟から始まり、今や世界一流国へと飛躍しました。
明かり一つなかった大韓民国は、燦爛たる自由と繁栄の国になりました。
そしてその中心には、常に国民がいました。偉大なる大韓民国は、こうして時代の呼びに応じた、偉大な国民が築いた偉大な遺産です。
しかし私たちも、そして大韓民国も、今、最も危険な瞬間を迎えています。
百年にわたって積み上げてきた自由と繁栄が、百日で崩れ落ちつつあります。廃墟と化しつつあります。
燦爛たる灯りが消え、人 民独裁の暗黒が迫り来ています。
今また、今まさに危機に陥った大韓民国が、偉大な国民を再び呼び起こしています。
愛する愛国市民の皆さん、今の大韓民国は、李在明(イ・ジェミョン)一人のための国になってしまいました。
李在明(イ・ジェミョン)が国民の上に、憲法の上に君臨しています。
大韓民国は人民独裁へと突き進んでいます。そこに邪魔があれば、野党も葬り、検察も葬ると襲いかかっています。宣伝と捏造がはびこり、政治的暴力が日常化しつつあります。
ついに、今度は大法院長を排除するとまで言い出し、ゴミのような政治工作まで行っています。
政治特検は飢えたハイエナのようにあちこちで暴れ、死ぬことも知らずに目の前のものを片っ端から食い尽くしています。
与党の代表である鄭清来(チョン・チョンレ)は、そのハイエナの後ろに身を隠し、陰険な表情で李在明(イ・ジェミョン)と金於俊(キム・オジュン)の手先を自称しています。
反憲法的な政治テロ集団の首魁です。
怒れる国民に代わり問いただします。
これが国なのか? これが法治なのか? これが民主主義なのか? そしてこれが本当に命をかけて守ってきた自由の大韓民国なのか。
愛する国民の皆さん、合意文も不要と言われるほど成功的だったという関税交渉はどうなったのか。
李在明(イ・ジェミョン)自身が完全に失敗した関税交渉だったと自白しました。
あまりにも無責任で、あまりにも図々しい。関税交渉の最中にも中国と北朝鮮の顔色をうかがうことに忙しかった。
関税交渉がうまくいくなら、それ自体がむしろ奇妙なことでしょう。
粛清と宗教弾圧を止めよと警告したにもかかわらず、正気を取り戻せませんでした。
だからわが国の国民が合衆国の地で手錠と鎖に繋がれねばならなかったのです。
すると今、李在明(イ・ジェミョン)は本性を現し始めました。
今、路上には反米感情を煽る垂れ幕が張り出されています。
結局、こうなるだろうと思っていました。
李在明(イ・ジェミョン)と『共に民主党』が望む国は中国と北朝鮮だったのです。それが骨の髄まで刻まれた彼らのDNAなのです。
国民に代わりもう一度問いただします。
今の大韓民国はどこへ行こうとしているのか。
皆さん。大韓民国は自由民主国家なのか。
皆さん。本当に大韓民国は安寧なのか。
皆さん。
敬愛し、愛する愛国市民の皆さん、今私たちが共にいるこの場所は、漢江の奇跡を成し遂げた朴正煕(パク・チョンヒ)大統領の精神がそのまま残る場所です。
皆さん。しかし漢江の奇跡は一人のものではありません。
私たちの祖父は、私たちの祖母は、着るもの、食べるものを惜しみながら子を教育しました。
私たちの父は、私たちの母は、溶鉱炉の前で、ミシンの前で、はるかドイツの炭鉱で、中東の砂漠で、太い汗を流しました。
漢江の奇跡は国民一人一人がそうして生み出した国民皆の奇跡です。
荒い時代を生きながらも圧迫と抑圧に屈せず、工業化と民主化の花を咲かせたその力、それが偉大なる大韓民国の力です。それが偉大な国民の力です。
皆さん、今、いまこそ、私たちが、偉大な国民が、再び力を示す時です。
大韓民国を守らねばなりません。
自由民主主義を守らねばなりません。
憲法と法治主義と司法を守らねばなりません。
李在明(イ・ジェミョン)の独裁を阻止し、『共に民主党』の工作と狂気を食い止めねばなりません。未来世代の希望までも奪うことを防がねばなりません。
皆さん、私たちが子どもたちに引き継ぐ国はどのような国でしょうか。
私たちが独裁を防げず、自由民主主義を守り抜けなければ、われわれは歴史の罪人となるでしょう。
皆さん。われわれはこの国を守ってきた先祖とともにこの地に埋められることはできないでしょう。
皆さん、愛国市民の皆さん、ともに戦いましょう。
私は祖国護持と民主化の精神が宿るこの保守の心臓から、市民とともに、国民とともに、かなり厳しい戦いを始めようとします。
皆さん、われわれは今、怒りに満ちています。
しかし怒りは行動ではありません。怒りで止まれば、世の中は変わりません。
今日この場、保守の心臓から、私たちはこの怒りを行動に変えましょう。
ともに戦いましょう。愛国市民よ、ともに戦いましょう。
偉大なる大邱・慶北の市民の力で、そして国民の力でイ・ジェミョン政権を終わらせ、独裁を阻止しましょう。
今年こそ必ず、今止まっているイ・ジェミョンの5つの裁判を速やかに再開させねばなりません。
そうして李在明(イ・ジェミョン)を終わらせねばなりません。
不義な政権は国民に勝てるはずがありません。国民は必ず勝利します。国民とともに戦い、勝利します」
なかなか熱い演説です。「自由民主主義を守れ」という言葉は、尹錫悦(ユン・ソギョル)前大統領の就任演説に重なります。
李在明(イ・ジェミョン)さんは、尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領を引きずり下ろした行動を「光の革命」などと自画自賛しましたが(今もしています)、もし「K-民主主義」なるものが本当に存在するのなら、左派・進歩系クズの群れを一掃する力を見せてほしいものです。
張東赫(チャン・ドンヒョク)さんの魂の演説は、YouTube『隣国のおじさん』チャンネルでも動画が取り上げられています。日本語字幕が入っているのでぜひ見てください。
↑YouTube『隣国のおじさん』チャンネル「国民の力、戦いは場外戦へ、大邱10万人集結!〜VS自称統合政府」
(吉田ハンチング@dcp)






