中国 vs 韓国「黄海で中国漁船が次々に転覆」

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2025年111月12日、中国の駐韓大使館がプレスリリースを出し、これに基づいて中国メディア『新華社』が記事を出しました。

中国大使館が何を言ったのかですが、以下をご覧ください。黄海で中国の漁船が立て続けに転覆したので、亡くなった方に哀悼の意を表しました。

ご注目いただきたいのは「正常な操業を行っていた」という部分です。

中国駐韓国大使館:韓国付近の海域で転覆した2隻の中国漁船は正常な操業であった
出典:新華網 責任編集:衛芸輝 掲載日時:2025年11月12日

中国駐韓国大使館は11日通告を発表し、最近韓国付近の海域で相次いで発生した2件の中国漁船転覆事故により人的被害が出たことに深い痛みを表明した。

初動の確認によれば、2隻の漁船は手続きがすべて整っており、正常な作業であった。

中国駐光州総領事館の通報によれば、11月09日と10日に、中国漁船2隻が相次いで韓国付近の海域で転覆した。現在までに8人が救助され、2人が死亡、12人が行方不明となっており、中韓双方の海洋警察が引き続き全力で合同捜索救助活動を展開している。

通告は、中方が韓方の引き続く全力の救援活動に対して称賛と感謝の意を表したと述べた。

中国駐韓国大使館は、駐光州総領事館を全力で支援・協力するとともに、韓国側と事故調査を調整し、対象を絞った予防措置を講じ、同様の悲劇が再び発生することを全力で回避する、としている。

⇒参照・引用元:『中華人民共和国外交部(対外ポータル)』公式サイト「中国驻韩国大使馆:韩国附近海域倾覆的两艘中国渔船系正常作业」

先にご紹介したとおり、黄海は狭い海で、中国と韓国の境界線は正式には決定しておりません。


↑黄海の暫定措置水域(PMZ)は両国の排他的経済水域が重なる場所で、両国間の漁業紛争には長い歴史があります。中国と韓国は長年にわたり交渉を重ねてきましたが、黄海における境界については未だ合意に至っていません:PHOTO(C)Google Map

いまだに暫定水域で両国が納得していないので、先にご紹介したとおり、中国が勝手に海上施設を建設しているなどで中韓のいさかいが発生しております。

黄海における韓国の権益は中国に削られていく。『CSIS』が「中国が黄海で行っていること」リポートを出した
2025年06月23日、『Beyond Parallel』は「Chinese Platforms in the Yellow Sea’s South Korea-China PMZ」(黄海における韓国・中国PMZ内の中国の構造物)というリポ...

↑上掲記事ではアメリカ合衆国の著名シンクタンク『CSIS』が黄海で中国が造っている建築物についてのリポートをご紹介しました。

狭い海で両国の漁船が入り乱れているのも確かで、本件について法輪功系の歌舞いているメディア『看中国』が興味深い記事を出しております。以下に同記事から一部を引用します。

(前略)
極目新聞、遼寧日報などの大陸メディアを総合すると、遼寧省では最近、漁船転覆事故が相次いで発生している。そのうち11月10日、1隻の漁船が韓国・全羅北道群山市付近の海域で転覆し、2人が近くを通った貨物船に救助されたが、残り9人が行方不明となっている。

そして当日、漁船が転覆した後、遼寧省営口市鮁魚圈区海洋・漁業局の党委書記兼局長である徐某は、救援を組織しないばかりか、職員の遅某某に船主と通じさせ、さらに船主に対して「通報して救助を求めるな」と要求し、真相を隠蔽しようと企てた。

現在、徐某と遅某某は、規律違反および違法の疑いで立案・審査調査を受けている。

調査ではさらに、問題となった漁船の船主兼船長である鄭某が、船舶検査への対応に際し、漁船を出港基準に達したものとするため、他人の職務船員資格を意図的に利用して安全検査をごまかし、関連する職務船員は乗船して職務を履行していなかったことが判明した。

鄭某は、規定どおりの届け出を行わず、有効な船員証書を持たない2名を代わりに乗せて出漁作業をさせており、その結果、この漁船は基準を満たさず、合法的な出漁資格を備えていなかった。

したがって、漁撈作業中に船舶が転覆した。

11月16日、営口市公安当局は鄭某に対し、刑事拘留の強制措置を取った。

公式調査の過程で、11月24日までに省全体で31人が留置され、104人に刑事強制措置が取られ、52人が自発的に出頭した。

これについて、山東省のネットユーザーはこう明かしている。

「皆さんに解説するよ:漁船が魚を盗りに行った(この季節はちょうど韓国に盗りに行く時期)。漁船上の船員は基本的に船員証を持っていない。

事故後、各部門が調べる時に、犯罪を犯した後に出海して漁をしていた罪人が見つかったのだ。というのも、雇い主はお前がどこから来たかなんて気にしない。人手があって働ければそれでいいのだ」。

重慶、湖北、上海のネットユーザーはこう述べている。

「こんなに多くの人間が捕まったのだから、密輸だろう。この局長は多分関与している」「おそらく密輸が絡んでいて、露見するのを恐れたのだ、でなければ理由がない、救助に行っても彼のコストはかからないのに」「こんなにも残酷で、こんなにも多くの人が処分されている? これは相当大きな事件のようだ」。
(後略)

ウラが取れない報道ですが、密漁や密輸といったうわさがあり、それだけ闇の深い「狭い海域」だというわけです(中国外交部が認めているので中国漁船が転覆しているのは事実ですが)。

(吉田ハンチング@dcp)

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