韓国大統領に成りおおせた李在明(イ・ジェミョン)さんが「政教分離」の原則について触れ、日本を巻き込むような発言を行いました。しかし、これは自己保身のための「おためごかし」です(後述)。
まず、李在明(イ・ジェミョン)さんが国務会議(2025年12月02日)で行った発言を以下に広ます。
「日本のように宗教財団の解散命令まで可能となるよう制度的手段を検討せよ」
「本当に重要な憲法的決断だ。これを違反する行為は単なる逸脱を越え、憲法と憲政秩序を毀損する重大な事案だ」
「われわれも制度的対応を本格的に検討しなければならない。政教分離の原則が実際には作動せず、違反行為が放置される場合、憲政秩序が揺らぐのはもちろん、宗教戦争に近い水準の社会葛藤へと飛び火しかねない」
これは統一教会が尹錫悦(ユン・ソギョル)前大統領の奥さんである金建希(キム・ゴンヒ)さんにブランドバッグを贈って、政府方針に介入した――という疑惑に絡んでの発言です、
あほらしいことこの上ないのですが、李在明(イ・ジェミョン)が狙っているのは、保守寄りに立つキリスト教団体の弾圧です。実際、有力なキリスト教団体が「尹アゲイン」「SAVE KOERA」を掲げ、反『共に民主党』・反李在明の立場をとっています。
特別検察を使って、宗教指導者の家宅捜査を行わせてもいます。
金建希(キム・ゴンヒ)さんと統一教会の疑惑にかこつけて、保守寄りキリスト教団体を制圧するつもりなのです。
李在明(イ・ジェミョン)さんは、「単なる検討を越え、今後どのような法律と制度整備が必要なのか、実行計画とプログラムを用意して国務会議に別途報告する」ように指示しました。
法制処の曺源徹(チョ・ウォンチョル)処長は「法制処で一度検討するようにする」と答えました。

上掲記事でご紹介しましたが、この曺源徹(チョ・ウォンチョル)処長は李在明(イ・ジェミョン)さん一味です。なにせ、国政監査の場で「李在明(イ・ジェミョン)は無罪」といいきった人物ですから。
尹錫悦(ユン・ソギョル)をナチ戦犯にように処分せよ
さらに、李在明(イ・ジェミョン)さんは国務会議で以下のように発言しています。韓国メディア『朝鮮日報』の記事から該当箇所を引きます。
(前略)
李大統領は国家暴力犯罪に対する厳正な処罰も求めた。李大統領は「原則的に国家暴力の公訴時効は排除されなければならないという考えだ」とし、
「軍事クーデターを起こして国をひっくり返すとか、国家権力で個人の人権を侵害するものについては、ナチ戦犯を処理するように、生きている限り処罰すべきだ」
と指摘した。
そして「相続財産がある限り、相続人たちも最後まで責任を負わせなければならない。そうしてこそ再発を防ぐ」と述べた。
要するに、尹錫悦(ユン・ソギョル)前大統領をナチ戦犯のように処断せよ――という指示を出したことになります。
また「相続財産がある限り、相続人たちも最後まで責任を負わせなければならない」と述べていますので、関係者も処罰せよ――です。
自分から魔女と名乗るなら、火あぶりにしないよ
先にご紹介した「公務員を根こそぎ調査しろTF」については、卑劣極まりない発言もしています。同様に『朝鮮日報』の記事から引きます。
(前略)
ただし憲法尊重政府革新TFに関連して、「(公務員たちが)自発的に申告すれば(懲戒を)減免することを原則に定めよ」と指示した。李大統領は「自ら自認したり申告したりすれば、そこまで苛酷にする必要はない」とし、「システムに従って(命令を)遂行した場合も多いだろう」と述べた。
そして金民錫(キム・ミンソク)国務総理に対し、「自発的に申告すれば(懲戒を)減免することを原則に定めよ」とし、「申告し自首すれば、よほどのことでなければ蓋をして進めるようにせよ」と指示した。
(後略)
自分で名乗り出れば「一等罪を減じる」と述べました。魔女狩りを行っておきながら「魔女と自分で名乗るなら、そこまで厳しくしないよ」というわけです。このような甘言に騙される人はいるとは思われませんが、これでも「寛容な支配者」ぶっているつもでしょうか。
「発言の自由」も制限せよ!
さらにもうひとつ。同様に以下に引きます。
(前略)
また李大統領は「フェイクニュースは民主秩序を破壊する行為だ」と指摘し、全政府次元の対策を注文した。李大統領は「表現の自由だからといって、これを制裁・取り締まれば問題となる場合がかなりあるが、表現の自由は虚偽・偽物の情報まで保護するものではない」とし、「フェイクニュースを組織的・体系的に(生産)しているのを、我々が放置しているのではないかと思う」と述べた。
そして「一つの部署が解決できることではないようだ」とし、「フェイクニュース対策は全政府次元で一度整理してみてはどうかと思う」と述べた。
(後略)
李在明(イ・ジェミョン)さんと愉快な仲間たちが根本的に間違っているのは、「何が正しいのかはオレたちが決める」としている、その態度そのものです。
発言・表現の自由を制限するような、いかなる規制にも反対しなければならない理由がここにあります。ひとたび、そのような規制を定めたら歯止めがかからない可能性があるのです。
これが韓国の素晴らしい民主主義、「K-民主主義」の現在位置です。
(吉田ハンチング@dcp)






