すでに死んでいてそれでもまだ動いてるゾンビ状態の韓国『双竜自動車』ですが、「Pプラン」による自主再建を目指しています。
労働組合は「Pプラン」に協力すると表明
これに対して、2021年02月05日、『双竜自動車労働組合』は「Pプランが進むのであれば、安定的な労使関係を介して積極的に協力する」と表明しました。
『双竜自動車』が飛ぶと(もう事実上飛んでいますけど)、雇用者、雇用者の家族、協力会社など「60万人の生活に影響を受ける」とされています。この数字がどこまで正しいのか分かりませんが、もはや「Pプラン」が最後の希望なので、労働組合も「協力する」しかありません。
ただし、先にご紹介したとおり「Pプラン」が実現できる可能性は非常に低いと見られます。もし実現できたら奇跡の逆転劇です。
政府は「Pプラン」を生暖かい目で見ている
04日に『双竜自動車』は「Pプランを推進して経営基盤を早期に正常化する」と表明していますが、併せて部品メーカーが納品代金を受け取れるように政府に支援要請を行っています(自分で支払えよという話なのですが)。
一応、産業通商資源部は01月29日に「双竜自動車部品企業のパートナー支援策議論」というプレスリリースを出しており、部品メーカーへの融資を行うとなっています。しかし、「技術性・事業性に優れた企業に支援する:500億ウォン」などで、ただ単に売掛金を回収したい部品メーカーを助ける気があるのかが疑問です。
「政府は技術製・事業性に優れた企業しか助けない」と言っているのと同じですから。
『双竜自動車』は「Pプランを進めるので資金を入れてくれ」と『産業銀行』に懇願していますが、先にご紹介したとおり同行は拒否しました。
新オーナー候補である『HAAHオートモーティブ・ホールディングス』が事実上Pプランに合意した――というのは『双竜自動車』の方便かもしれません。『産業銀行』としてはウラの取れない話に乗って資金を投入するわけにいかないのです。
というわけで、韓国政府、国策銀行『産業銀行』は、『双竜自動車』の「Pプラン」を生暖かい目で見ていることが分かります。
新オーナー候補『HAAHオートモーティブ・ホールディングス』と現オーナー『マヒンドラ&マヒンドラ』と確かな合意を取り付けてからお金を借りにきなさいね――そんな態度なのです。無理もありません。
(吉田ハンチング@dcp)