経済ニュースを見ているとしばしば「キャリートレード」という言葉が登場します。このキャリートレードとはどのような意味なのかご存じでしょうか?
「キャリートレード(carry trade)」は、
①金利の安い通貨で資金を調達
②調達した資金を金利の高い国の通貨に交換
③投資を行い、利益を上げる
という手法のことです。①で調達する資金は「借りる」ので、最後は元の通貨に交換し、利息を付けて返します。各国で異なっている利率の差を利用した「うまい取引」の方法ですね。
■「円キャリートレード」とは?
①でターゲットとなるのは金利の安い通貨ですから、日本の「円」が使われることが多いのです。「円キャリートレード」といわれるのは、円で資金調達されるケースです。
円キャリートレードが大量に行われると、円が大量に外貨に交換され、つまり円が大量に売られることになりますので、「円安」が進むことになります。
キーは「金利差」ですので、日本と外国との金利差が明確である場合には、「円キャリートレード」は大きくなります。アメリカの金利の上昇、日本の低金利が動かないことはほぼ確実ですから、これから円キャリートレードが大きくなると予想されます。
(柏ケミカル@dcp)