2020年10月07日、韓国メディア『ソウル経済』の報道で、あの文在寅大統領が華々しくぶち上げた「基幹産業安定基金」が今に至るも「1ウォンも執行していない」ことが分かりました。
Money1で同じ「まだ1銭も出していない」という記事を上げたのが06月です。3カ月以上がたったのに、まだ1銭も出していないのです。
基幹産業を救うが聞いて呆れる!
韓国文在寅大統領は、新型コロナウイルス騒動で傾いた韓国の基幹産業を救うとして40兆ウォン規模の「基幹産業安定基金」を立ち上げると宣言しました。
しかし、結局この「基幹産業安定基金」の話はとんと聞かなくなっています。
久しぶりにこの基金の名前が出たのは、『アシアナ航空』の買収話が立ち消えになった際です。初めて「基金から2兆4,000億ウォンを出します」となりました。
しかし、同基金に40兆ウォンあるなんて考えは間違っています。いまだに「40兆ウォン集めた」というは話は聞こえてきませんので恐らく空っぽ(あるいはそれに近い状態)のはずです。
で、今回『ソウル経済』から「40兆の起案基金、執行は『0ウォン』」の報道です。
同氏記事から一部を以下に引用します。
新型コロナウイルス感染症(コロナ19)に経営難に苦しむ基幹産業をサポートするために造成した40兆ウォン規模の「基幹産業安定基金」(基安基金)が一銭も執行されていないことが分かった。
(中略)
基安基金は、コア産業基盤の毀損(きそん)と失業大乱などに対応するために、航空業・海運業・自動車業など国民経済、雇用の安全性と国家安全保障に重大な影響を与える9つの業種の企業が申請可能である。
去る04月の「第5回非常経済会議」で初めて基金設置案が発表され、05月20日に正式に発足した。
以来、07月07日起案基金の申請公告を掲載しており、09月11日、アシアナ航空が起案基金の最初の支援対象に決定された。
総借入金5,000億ウォン、労働者数300人以上の企業が申請できるという高いハードル、支援を受けた後、6カ月間は労働者数を少なくとも90%以上に維持するという厳しい条件、高い金利などを理由に、これまで基安基金支援実績が低調なことが分かった。
(後略)
「支援実績が低調」も何も、1ウォンも出していないなら支援実績はゼロです。
結局、この「基幹産業安定基金」は現在に至るも一つの企業も救っていません。『アシアナ航空』にしても国策銀行『産業銀行』『輸出入銀行』を主力とする債権団の管理下にあるわけで、到底基金が救ったなんていえません。
『アシアナ航空』にさえ1ウォンも出していないのですから。
全くひどい話もあったものです。
(柏ケミカル@dcp)