あのバンガードが面白い金融商品を提案しています。『Total World Bond ETF(トータル・ワールド・ボンドETF)』というもので、簡単にいうと「ニコイチのETF」です。
ニコイチといっても水没車と事故車を組み合わせたとか、そういうのではなく、すでにバンガード自身が開発・販売しているETFを組み合わせたものです。
ローンチを予定しているこのトータル・ワールド・ボンドETFは、『Vanguard Total Bond Market ETF(トータル・ボンド・マーケットETF)』 (BND)と『Vanguard Total International Bond ETF(トータル・インターナショナル・ボンドETF)』(BNDX)を混ぜたものなのです。つまり、新しいニコイチのETFに投資することは、既にある2つのETFに投資することを意味します。
・トータル・ボンド・マーケットETF
アメリカの国債・機関債・社債を対象に投資するもの
・トータル・インターナショナル・ボンドETF
アメリカ国外の外国証券に投資するもの
となっていますので、トータル・ワールド・ボンドETFに投資するとこの2つにお金を突っ込むことになり、名前のとおり世界規模の投資を行うことになるというわけです。
いわば「ETFのETF」という構造で非常に興味深い試みです。バンガードらしく、手数料は0.1%未満に抑えるようですから、それに引かれる投資家も少なくないでしょう。
「株式が割高」という認識で(下落すると厄介なことになりますから)債券市場に資金をシフトする動きもあり、そこにバンガードは商機を見たと考えられています。先にMoney1でもご紹介しましたが、バンガードは日本での直販に動きだしています。ここのところバンガードにはちょっと注目ですね。
⇒『Vangurad』「Vanguard Annouces Plans To Launch Total World Bond ETF」
https://pressroom.vanguard.com/news/Press-Release-VG-Announces-Total-World-Bond-ETF-052118.html
(柏ケミカル@dcp)