株式投資のトータルリータンは他の投資用金融商品より大きい

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なぜ株式に投資するのか、という単純な問いかけに投資家はどのように答えるでしょうか? Money1の先の記事で紹介してきた投資信託(投信)でもいいじゃないか、FXの方が儲かるぞ! といった意見もあります。「それでも株式投資が一番の理由」といった記事はネットでもたびたび見かけます。Money1の読者である投資初心者の皆さんも見かけたことがあるのではないでしょうか?

その中には執筆者の主観的な記事、例えば「私の経験によれば」というようなものもありますが、それでは信用できないという人もいらっしゃるでしょう。実はアメリカでは実証的な研究がたくさんあって、今回はその中の一つをご紹介します。

Money1では何度も登場しているジェレミー・シーゲルの研究です。ジェレミー・シーゲルは、大学院時代にノーベル経済学賞を受賞したポール・サミュエルソンの指導を仰いだ経歴の持ち主です。

さて。ジェレミーは1990年代初めに、過去に遡って、株式市場、債券市場のデータを収集し、そのトータルリータン(インフレ調整後)がどのようになっているかを検証してみたのです。1802年以降、普通株の総合ポートフォリオのリターンは、長期的に見ればどの時期にも一貫して年率6.5-7%のリターンを達成していることが分かったのです。このデータはジェレミーの著書『Stocks for the Long Run』(邦題『株式投資 長期投資で成功するための完全ガイド』/出版:日経BP社)に出ています。

また、ジェレミーは過去200年に渡る、「株式長期米国債短期米国債ドルを対象として、インフレ調整後のトータルリターン(キャピタルゲイン・配当・利息を含む)の推移を累積ベースで示した」図を作成しています。それが下になります。

⇒図引用元:『株式投資の未来 永続する会社が本当の未来をもたらす』著ジェレミー・シーゲル/瑞穂のりこ訳(原題:The Future for Investors)P.195より引用

この図を見れば、なぜ株式市場に投資するのが良いのかは一目瞭然でしょう。ジェレミー自身が著書の中で言うとおり「株式は他の資産に対して、圧倒的に優位を示している」のですから。ただし、これはもちろん「アメリカでは」なのですが。

(柏ケミカル@dcp)

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