先に韓国・ソウル市の地下鉄が大赤字になっていることをご紹介しましたが、実は韓国6大都市の鉄道を運営する公社は全部赤字で大変なことになっているのです。
2020年「当期純利益」
ソウル交通公社:-1兆954億ウォン
釜山交通公社:-2,634億ウォン
大邱都市鉄道公社:-2,062億ウォン
仁川交通公社:-1,591億ウォン
大田広域市都市鉄道公社:-390億ウォン
光州広域市都市鉄道公社:-374億ウォン
小計:-1兆8,005億ウォン
ソウル交通公社:-1兆954億ウォン
釜山交通公社:-2,634億ウォン
大邱都市鉄道公社:-2,062億ウォン
仁川交通公社:-1,591億ウォン
大田広域市都市鉄道公社:-390億ウォン
光州広域市都市鉄道公社:-374億ウォン
小計:-1兆8,005億ウォン
「当期純利益」は全部マイナス。マイナスなので「当期純損失」ですが、合計1兆8,005億ウォン(約1,728億円)にもなります。
本件を報じた韓国メディア『韓国経済』の記事の小見出しが奮っています。
6つの広域都市鉄道機関の損失「1.8兆」どうしよう
⇒参照・引用元:『毎日経済』「安全投資赤信号…『1.8兆借金』乗せて走る地下鉄」
「どうしよう」じゃないだろ、です。
ソウル地下鉄
旅客1人当たりのコスト:2,061ウォン
旅客1人当たりの売上:1,250ウォン
旅客1人当たりの損益:-811ウォン
旅客1人当たりのコスト:2,061ウォン
旅客1人当たりの売上:1,250ウォン
旅客1人当たりの損益:-811ウォン
先にもご紹介しましたが、上掲のような絶対損をするコスト構造を修正する必要がありますし、年間数千億ウォンの損失といわれている「65歳以上の乗客無料」を見直せばいいのです。
しかし、市民からの反発を恐れて何もできないままです。破綻してから抜本的な改革を行うつもりでしょうか。それまで赤字を垂れ流すことになり、それは結局税金で賄われるのですけれども。
(吉田ハンチング@dcp)