2021年06月09~12日、韓国・釜山で「国際海洋防衛産業展」が開催されています。
この会場で韓国『大宇造船海洋』(略称『DSME』)は韓国型軽空母の模型を展示。
↑『DSME』は韓国版軽空母の模型を公開しています。PHOTO(C)『DSME』
また、独自開発を完了したとする「2,000トン級潜水艦」、現在建造中の「3,000トン級潜水艦」も公開しました。
さらに、独自の設計を完了したという「8,000トン級の次世代駆逐艦」、タイに輸出した「3,000トン級護衛艦」と輸出専用モデルとして開発した「2,000トン級護衛艦」も一緒に披露しています。
↑会場では潜水艦と水上艦のVR体験も展示。PHOTO(C)『DSME』
同社のプレスリリースによれば、
大宇造船海洋は来年に予定される「韓国海軍の最新鋭軽空母の基本設計事業」に参加するために、イタリア『フィンカンティエリ造船所』と軽空母の技術協力研究請負契約を締結するなど、来年度に計画された基本設計事業参加意志を確実にしている。
『フィンカンティエリ造船所』は、最近3万トン級軽空母を建造し試運転中で、飛行甲板の設計などのコア技術と艦載機運用などの部分で集中的な技術協力を進める計画だ。
(後略)
となっています。
イタリア企業から技術を入手するつもり
韓国型軽空母には(売ってくれるかどうかは不明ながら)アメリカ合衆国製「F-35B」を載せる予定です。しかし、そもそも韓国には空母を建造するノウハウと技術はありません。
どうするのだろうといわれていたのですが、このリリースによればイタリア『フィンカンティエリ』グループから入手するつもりのようです。
2021年06月10日、『フィンカンティエリ』は『DSME』と韓国版軽空母の概念設計を支援する契約を締結しています。
以下は本件についての『フィンカンティエリ』のプレスリリースです。
⇒参照・引用元:『フィンカンティエリ』公式サイト「FINCANTIERI TO SUPPORT DAEWOO IN THE DESIGN OF THE NEW KOREAN AIRCRAFT CARRIERS 10 JUNE 2021」
プレスリリースから一部を引用します。
『フィンカンティエリ』は、来年イタリア海軍に納入されるLHD(Landing Helicopter Dock)「トリエステ」の建造で得たノウハウを基に、『DSME』にアドバイスを行います。
今回の契約により、『フィンカンティエリ』は韓国での存在感を高め、韓国との関係をさらに強化します。
(後略)
『フィンカンティエリ』はすでに子会社である『Seastema』を通じて、韓国海軍の大邱(テグ)級フリゲート艦(FFX-II)8隻の建造に協力しています。
どうも韓国型軽空母はイタリアの技術を転用したものになりそうです。
※Photoは全て『DSME』プレスリリースより引用
(吉田ハンチング@dcp)