韓国では次期大統領選挙についての戦いが激化してきております。
この戦いはまさにそれぞれの生き残りをかけたもの。ジャーナリストの鈴置高史(すずおき たかぶみ)先生がこの生存競争について、その本質をずばり突いた発言をされています。
南朝鮮・韓国についていつも的確な解説をすることで知られる鈴置先生は、1954年生まれ、早稲田大学政治経済学部出身で、卒業後は『日本経済新聞』に入社。ソウル特派員、香港特派員、経済解説部長、編集委員を務められ、2018年に退社されました。
長いジャーナリストとしての経験をお持ちで、その経験からくる韓国に対する深い理解は他の追随を許しません。鈴置先生の韓国についての解説は傾聴するべきです。
鈴置先生の韓国の大統領選挙についての至言をご紹介します。
(前略)
「これは大統領選挙なんですけど、表面的には次の大統領を誰にするかっていう選挙なんですけれども、これは『誰が監獄に入らないかというゲーム』なんです」
(後略)
つまり、どの大統領候補も自分が大統領になることで監獄行きを避けようとしている、という指摘です。
次期大統領が保守派から誕生すれば、現在政権与党、左派の『共に民主党』の候補はみんな立場が危うくなります。先にご紹介した、例のオプティマス疑惑だって蒸し返されるかもしれません。
出馬して政権交替を強く国民に訴えてる尹錫悦(ユン・ソギョル)前検察総長だって、左派政権がこのまま続くと身の危険があります。文大統領に任命されたにもかかわらず、政権に忖度することなく辣腕を奮ったからです。
文在寅大統領もどうなるか分かりません。読者の皆さんんもご存じのとおり、韓国の大統領は退任後にひどい目に遭うことがほとんどです。
そのため、次期大統領選挙を挟んで、退任後に自分が監獄に行かないで済むように動いているのです。
「誰が監獄に行かないかというゲーム」が次の韓国経済の行方を大きく左右するわけです。注目せざるを得ません。
(吉田ハンチング@dcp)