韓国の株式市場が調整局面に入ったのではないか、と投資家や韓国メディアがざわざわしています。
2021年に入ってから08月17日までに外国人投資家は韓国株式市場で「28兆7,364億ウォン」(約2兆7,012億円)を売り越しています。つまり、外国人投資家は2.7兆円を韓国市場から抜いたわけです。
これは年ごとの同期(01月01日~08月18日)で比較すると史上最大規模です。
これだけ売れば、外国人投資家の保有株式もさぞかし減ったと思いきや、実はそうでもありません。外国人投資家はいまだ時価総額の「31.53%」を保有しています。
韓国では外国人投資家の売りのせいで韓国株式市場の株価が下がっているのではないかとやり玉に上げられるのですが、特に韓国で売り越しているかというと……実はそうなのです。
韓国に純売りが集中している?
韓国メディア『韓国経済』に「外国人投資家の株式の売り越しは韓国市場に集中している」という興味深い記事が出ています。
同記事からデータを引くと以下のようになります。
年初来からの外国人投資家の買い越し規模(新興国市場)
インド: +70億ドル
インドネシア: +12.9億ドル
フィリピン: -17.1億ドル
ベトナム: -10.8億ドル
タイ: -33.3億ドル
台湾:-161.5億ドル
韓国:-256.9億ドル※「-」は売り越しになります。それだけ資金が市場から流出していることを示します。
⇒参照・引用元:『韓国経済』
こうして並べてみると、韓国株式市場から最も大きな金額が流出していることが分かります。
確かに韓国市場が狙われているというのも一理あるかもしれません。
(吉田ハンチング@dcp)