韓国の次期大統領選挙、投票日がいよいよ明後日に迫りました。
韓国の中央選挙管理委員会によれば、期日前投票の投票率は史上最高の「36.93%」。前回、第19代大統領選挙の際には「26.06%」でしたから、10.87%も上回っています。
『共に民主党』が圧勝した2020年の総選挙時の期日前投票は「26.69%」。今回の第20代大統領選挙の「36.93%」がいかに高い数字かが分かります。
それだけ国民の関心が高いわけです。
安哲秀(アン・チョルス)さんが候補から下り、最大野党『国民の力』候補尹錫悦(ユン・ソギョル)さんに一本化されたため、与党『共に民主党』李在明(イ・ジェミョン)さんは劣勢と見られます。
ここでの注目は「選挙不正」がないかどうかです。
日本ではほとんど報道されませんでしたが、前記の2020年の総選挙時に不正があったのではないかという疑惑が提起されました。
特に期日前投票の不自然な結果は今でもなお疑念を持たれています。
呉善花先生の著作から以下に引用してみます。
ソウル市と仁川市、京畿道の首都圏三地域、及び済州島や東部の江原道を含む一七選挙区で、事前投票の得票率がいずれも「共に民主党」が六三%。
保守系最大野党「未来統合党」(現在の「国民の力」)が三六%とぴったり同じだった。
一方、当日投票分の両党の得票率は、ソウル、仁川、京畿道の三地域ですべて異なっている。事前投票では両党で二七ポイントと大差なのに対し、当日投票では、二~六ポイントときわめて小差なのだ。
・事前投票 共に民主党 未来統合党
ソウル 六三% 三六%
仁川 六三% 三六%
京畿道 六三% 三六%・当日投票 共に民主党 未来統合党
ソウル 五二% 四八%
仁川 五一% 四九%
京畿道 五三% 四七%⇒参照・引用元:『韓国[反日民族主義]の奈落』呉善花,文春新書,2021年04月20日第1版発行,pp.207-208
このような不可思議な現象があったのです。さらに、以下です。
野党の閔庚旭議員は二〇二〇年五月十一日、「投票管理官の捺印がなく、記票されていない比例代表投票用紙が大量に発見された」とその投票用紙を公開している(国会議員会館の大会議室で)。
閔氏は、「有権者が投票所を訪れるごとに印刷する期日前投票用紙なので、余分があるはずがなく、存在したこと自体が不正の証拠」と主張。
一方、中央選管委関係者は、期日前ではなく本投票用紙だと説明した。
(中略)
投票箱が不正開封され、投票箱の封印紙に署名し直す光景が防犯カメラのモニターに映っていたという、信じがたい例もあった。
有権者が一〇〇%投票した投票所があり、それだけでもおかしいのに、さらには有権者よりも投票者が多い投票所まであった。
(後略)⇒参照・引用元:『韓国[反日民族主義]の奈落』呉善花,文春新書,2021年04月20日第1版発行,pp.209-210
このように、『共に民主党』が圧勝した総選挙では数々の「おかしなこと」が見られ、不正選挙だったのではないかという疑惑が提起されていたのです。
今回の大統領選挙には総選挙よりもずっと厳しい「生存」がかかっています。
鈴置高史先生の至言「これは誰が監獄に行かなくて済むかというゲームなんです」のとおり、もし政権交替が実現したら『共に民主党』関係者の中から監獄に行く人も出るでしょう。
政権与党はなりふり構わず乱暴な手段に討って出る可能性があります。
すでに韓国メディア『朝鮮日報』が「ある40代女性有権者が自分の投票紙を入れる封筒に、李在明(イ・ジェミョン)『共に民主党』大統領候補と記表された用紙1枚が既に入っていたことを発見し、騒動になった」と報じています(以下記事)。
⇒参照:『朝鮮日報』「「なぜ私が投票することができないのか」
これが本当なら、生存を懸けた手管はすでに開始されていると見なければなりません。
(吉田ハンチング@dcp)