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韓国「文 vs 尹」新旧大統領のどつき合い。文さんが今さら安保とか言い出す

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韓国の次期大統領・尹錫悦(ユン・ソギョル)さんが公約どおり執務室を龍山にある国防部の庁舎に移動すると決定しましたが、これが波紋を呼んでおり、まだ尾を引いています。

現政権側は、警備体制などが問題で、もし大統領の身に何かあったら安全保障上の空白が発生するかもしれないという見方を示し、拒否感を露わにしています。

文大統領も不快に思っているようで、それが青瓦台・大統領府が出したプレスリリースにも現れています。

2022年03月22日、第13回国務会議が行われたのですが、そのプレスリリースから以下に引用します。

第13回国務会議を開始いたします。

国政には小さな空白もありません。

特に国家安全保障と国民経済、国民安全は一瞬も隙があってはならない。

政府の交替に少しも無駄がないように最後まで頑張ってください。

内外で私たちは厳しい状況に直面しています。

新冷戦構図が新たに形成されている国際安保環境の中で朝鮮半島情勢も緊張が高まっています。

私たちの軍が最高の安全保障体制を維持しなければならない時です。

安保に小さな不安要因もあってはなりません。政府の交代にもっと警戒心を持ち、朝鮮半島の状況を安定的に管理できるようにしなければなりません。

(中略)

安全保障と経済、安全は、政府の交替に際して現在の政府と次の政府が協力し、安定的に管理する必要があり、政府の移譲の重要な仕事です。

この部分に集中しながら、各級単位で緊密なコミュニケーションと協議がなされることを期待しています。
(後略)

⇒参照・引用元:『韓国 大統領府』公式サイト「第13回国務会議 全発言」

尹さんの執務室移転は安全保障上の空白を生むかもしれず、「隙だ」と言っているようにも取れます。

邪推に過ぎるでしょうか。この文大統領の発言に対して韓国メディアでも「尹さんに対する反対だ」と解釈して報道しております。

これに対して、あの朴洙賢(パク・スヒョン)国民疎通首席秘書官がまたラジオ番組に出演して反論を加えました。

韓国メディア『ソウル経済』の記事から発言を引用してみます。

「明確に申し上げますが、大統領執務室の移転と関連してユン当選の公約に反対したことはない」

「05月10日までに大統領執務室を移転するのは安保関連で懸念事項がある」

「大統領府には軍事安全保障を含め災害災害などすべての危機管理システムがあるが、05月09日深夜まで文大統領任期中であり、10日からはユン当選者が勤務し、このシステムをどうするかについて心配することだ」

⇒参照・引用元:『ソウル経済』「靑 “文 ‘격노’ 사실 아냐…인수위와 ‘안보공백’ 논의 가능해”」

つまり、09日の任期までは文大統領が安保について責任を負わねばならないので、シチュエーションルームなどの施設や装備品を移転することはできない――といっています。

これは、まあ仕方がないことでしょう。

ただ、これまで北朝鮮が何を何発打とうがほとんど微動だにしなかった文大統領が、今になって「朝鮮半島の状況を安定的に管理できるようにしなければなりません」などと言い出すのはいかがなものでしょうか。

これは、いかにも「尹新大統領の執務室移転」に反対するための発言のように聞こえます。

というわけで、05月10日、尹さんが国防部庁舎に入ったときには緊急対策指揮所はまだないことになります。何か緊急のことが起こったら青瓦台まで移動することになりそうです。国防部の地下バンカーから指揮するのでしょうか。

<<重要な追記>>
2022年03月24日、韓国メディアに緊急時には国防部の地下バンカーを使うという報道が出ました。

(吉田ハンチング@dcp)

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