ようやく産業通商資源部からいつもの資料が出ましたのでご紹介します。結論からいえば危険なサインです。
2022年04月01日、韓国産業通商資源部は2022年03月の輸出入動向のデータを公開しました。以下をご覧ください。
2022年03月
輸出:634億7,800万ドル(+18.2%)
輸入:636億1,800万ドル(+27.9%)
貿易収支:-1億4,800万ドル
※( )内は対前年同期の増減⇒参照・引用元:『韓国 産業通商資源部』公式サイト「2022年3月の輸出入動向」
上掲のとおり、貿易収支は「-1億4,800万ドル」。03月は再び貿易赤字に転落しました。
韓国メディアには「輸出金額が過去最高になった!」といった惹句が踊るかもしれません。しかし、問題は輸出の金額ではないのです。
韓国は輸出1本で食べている国で、貿易のもうけがいくら出たのかが問われなければなりません。貿易のもうけ、すなわち貿易収支が十分な黒字でないと外貨準備を積むことができません。
↑月次の輸出金額の推移。03月に達成した輸出金額「634億7,800万ドル」は韓国史上最大の金額です。
例えば、年間に100億円の売上をたたき出す企業があったとして、営業利益がマイナスだったらその企業を皆さんは褒めるでしょうか?
重要なのは「もうけ」です。韓国の貿易収支の2022年01月~2022年03月の推移をグラフにすると以下のようになります。
↑赤い楕円で囲った2021年12月から明らかに変調に見舞われています。
貿易収支の激減傾向が見て取れます。月次推移を2021年と2022年で比較すると以下のようになります。
韓国にとって最も重要な貿易でのもうけは、
2021年:+98億ドル
2022年:-42億ドル
と全然ダメです。貿易のもうけが天地で「140億ドル」減少し、しかも赤字です。
というわけで韓国経済には危険なサインが出ています。
※ただし、これはあくまでも通関ベースでの数字であることにご注意ください。
(吉田ハンチング@dcp)