文在寅大統領の5年間で韓国は政府負債・企業負債・家計負債が急増しました。
このうち企業負債はまだましですが、政府負債と家計負債の異常な増加速度は韓国史に残るものとなりました。家計負債は5年間で以下のように推移しています。
コロナ禍のためとはいえ、2020年には家計負債は1,728兆ウォンに達し、一気に対GDP比で100%を超えました。GDP以上に家計負債が膨れあがったのです。
2020年には韓国史上最低の金利でしたが、金利は上がっており、韓国の家計負債は時限爆弾と化しています。
『韓国銀行』の試算では、規準金利が0.25%(25bp)上がると、家計の利子負担は2兆9,000億ウォン増加すると読んでいます。
また、韓国は尋常ではないインフレに襲われており、これに対処するため『韓国銀行』はさらに金利を上昇させるでしょう。その分、利払い負担が増加し、家計が耐えかねてドボンとなる可能性が高まります。何度かご紹介していますが、韓国は巨額の家計負債を引き金に南欧型の経済危機に陥る可能性があるのです。
文政権が終わると同時にまさに正念場を迎えたといってもいいのではないでしょうか。金利が上がるときの方が危ないのです。
ずいぶん前に「文在寅大統領は『借金王』として記録されるでしょう」と書きましたが、韓国が経済危機に至る道筋をつけた大統領として記憶されるかもしれません。
(吉田ハンチング@dcp)