2022年10月18日、世界的な信用格付け会社『Moody’s(ムーディーズ)』が韓国証券会社の格付けをネガティブに下げました。
有料のリポートなので、詳細に中身をご紹介するわけにはいきませんが、『ムーディーズ』は韓国の証券会社(Securities companies)の信用格付をこれまでの「安定的」から「否定的」に下げました。
「(この)否定的な見通しは今後12~18カ月間で証券業の営業環境が悪化するという見方を反映したもの」としています。
今回の格付け下落の要因については、
「韓国証券会社のレバレッジ(負債・借り入れ)規模が増え続け、高リスクの追求が持続し、資産の危険性が高まるという予想によるもの」
「収益の不安定化は、主に証券会社の株式委託売買とトレーディングに集中したため」
と述べてもいます。また、「韓国経済の他の部分への危険性の波及を最小限に抑えるために、政府と『韓国銀行』が大型証券会社に提供する特別資金と流動性支援は維持されるものと思われる」と予測しています。
まあ吹き飛ばれたら困りますから、流動性支援は行うでしょうけれども……外から見るよりも、韓国の証券会社はよろしくない環境にある、と『ムーディーズ』は見ています。
もちろん、高橋洋一先生が指摘されるとおり、信用格付会社の読みがどこまでアテになるのかは……アレなのですけれども。「どこが大丈夫なんだ。おまえたちの目は節穴だったのか」みたいな話はリーマンショックのときを最後にしていただきたいものです。
(吉田ハンチング@dcp)