韓国政府が「外貨流動性を確認する会議」を開催。「大丈夫だぁ」

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2022年10月20日、韓国の企画財政部が「外国為替健全性協議会」を開催しました。会議のタイトルだけ見ても興味深いものです。

外貨の流動性は、韓国がドボン騒動を起こすかどうかに大きく影響します。以下が企画財政部が出したプレスリリースです。要点を和訳しましたのでご覧ください。

외환건전성협의회 개최 결과
外国為替健全協議会開催結果

方基善(パン・ギソン)第1次官企画財政部第1次官は、10月20日(木) 07:40国際金融センターで「外国為替健全性協議会」を開催*した。

*出席機関:企画財政部(第1次官)、金融委員会、『韓国銀行』、金融監督院

ㅇ外国為替健全性協議会は、外国為替部門マクロ健全性管理を担当する関係機関間のコラボレーションを強化するため、昨年7月に新設された協議体で、「外貨流動性管理制度および供給体系改善案(21年01月)」発表をきっかけに新設された。

○本日、外国為替健全性協議会では、金融機関の外貨流動性の現状、最近の為替相場などによる金融機関の健全性関連リスク要因などについて議論した。

□方基善(パン・ギソン)第1次官は、対外部門リスクなどで市場不確実性が大きいだけに関係機関間の隙間のない空調を通じて外国為替部門のリスク要因に先制的に対応していくことが重要であることを強調し、

ㅇ外国為替健全性協議会を通じてモニタリング指標を深く点検し、関連機関間監督結果などに対する情報共有を強化すると共に、外国為替健全性政策方向を緊密に協議して調整していくと明らかにした。

□今回の会議では、まず金融機関の外貨流動性の現状を確認した。

ㅇアメリカ合衆国連銀の金利引き上げの見通しが大幅に上昇グローバル金融市場のボラティリティーが拡大しているにもかかわらず、国内銀行の外貨流動性状況は全体的に良好な姿であり、

米ヨンジュンフォワードガイダンス(09月FOMC(9.22日)
来年末までに150bp(今年125bp:4.5% + 来年25bp:4.75% 基準金利上段)を示唆

非銀行(証券・保険会社)金融会社の全般的な外貨流動性状況も大きな問題はないと評価された。

ㅇ出席機関は当分の間、国内外国為替部門をめぐる国内外の状況に不確実性が大きいだけに、国内金融機関の外貨調達・所要状況、外貨借り入れ条件などについてより綿密に点検していくことにした。

□また、為替レートの変動性が拡大する可能性があり、金融機関の健全性リスクの可能性についても議論した。

ㅇ関係機関は全ての可能性ついて発生可能なリスク要因を綿密にチェックする一方、市場との積極的なコミュニケーションなどを通じて対応方向を模索していくことにした。

⇒参照・引用元:『韓国 企画財政部』公式サイト「外国為替健全性協議会」

〆の言葉は、他でもよくお目にかかる「全ての可能性ついてリスク要因を綿密にチェックし、関係者と綿密なコミュニケーションを取って対応策を模索します」です。

注目は、やはり「国内銀行の外貨流動性状況は全体的に良好な姿であり、非銀行(証券・保険会社)金融会社の全般的な外貨流動性状況も大きな問題はない」です。

全体的には問題ない」なので、「細かい部分についてなら問題はあるのでしょうか?」あるいは「問題だと考えているのはどんな点ですか?」と聞きたいところです。

とりあえず、韓国内の銀行・証券会社・保険会社の外貨流動性には問題ない――とのこと。

『Moody’s(ムーディーズ)』が格付けを「ネガティブ」に下げた韓国証券会社に、外貨建てのマージンコール(追い証)が押し寄せたりしないといいですね。

(吉田ハンチング@dcp)

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