韓国の株式市場が天井圏の戦いから一段下落し、先行きが危ぶまれています。ここまで新興国市場を膨らませてきたお金じゃぶじゃぶ状態が反転すると見られるからです。
以下をご覧ください(チャートは『Investing.com』より引用:以下同)。
2020年03月に底を打ち、上昇してきたKOSPI(韓国総合株価指数)の日足の折れ線チャートです。
天井はおよそ「3,300」。奇しくも、2021年新年に『韓国銀行』李柱烈(イ・ジュヨル)総裁が「KOSPIが3,300までいったらバブル」と述べたその言葉どおりです。
上昇のチャネルラインの下限線と天井線でペナントになって、すでに上昇のチャネルラインは割れています。また、現在下りのチャネルラインを形成中と見ることも可能です。
このような「下げ」トレンドに転じたのではないかとも見える中、韓国の個人投資家の皆さんは面白い動きに出ています。
「暴落株」を拾いにいく個人投資家
直近の韓国の取引所のデータによれば、韓国の個人投資家が多くの資金を投じて買った銘柄は、
『Naver(ネイバー)』
『Kakao Bank(カカオバンク)』
『LG化学』
『NCソフト』
etc
だというのです。
Money1を毎日読んでくださっている読者の方なら「?」と思われるでしょう。
そうなのです。これらの銘柄はいずれもMoney1でも「○兆蒸発!」としてご紹介した、最近暴落を演じた株式銘柄なのです。
韓国取引所のデータでは、2021年09月01~15日時点、つまり半月ほどの間で以下の金額を買い越ししています。
『Kakao(カカオ)』:1兆3,665億ウォン(約1,271億円)
『Naver(ネイバー)』:5,065億ウォン(約472億円)
『Kakao Bank(カカオバンク)』:7,132億ウォン(約663億円)
『LG化学』:4,347億ウォン(約404億円)
『NCソフト』:2,855億ウォン(約266億円)
小計:3兆3,064億ウォン(約3,075億円)
⇒データ引用元:『韓国取引所』公式サイト
かなりの金額を買い越していますが、これは「必ず反発する」「必ず上がる」の必勝の信念を持っているためと見られます。
信念を持つのは人それぞれで結構なことですが、では「上がりそうなのか」です。
上に挙げた5つの銘柄の株価チャートを見てみましょう。以下です(日足)。
いかがでしょうか。必勝の信念を持つのは大事かもしれませんが、株価チャートに絶対はありません。
上がるといいですね。
(吉田ハンチング@dcp)