野党に転落した韓国『共に民主党』が窮地に陥っています。
党首の李在明(イ・ジェミョン)国会議員が疑惑の塊で、本当に逮捕される一歩手前な上に、党への支持率が下落傾向にあるのです。
李在明は自身の保身で汲々としている!
李在明(イ・ジェミョン)さんは、年末から地方行脚に精を出し、年明けすぐには盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の墓参、文在寅前大統領の隠居宅に押しかけるなど、全国的に自身への支持を盛り上げようとしてきました。
ところが、この人の場合はあくまでも「自身への支持」であって、「党のへの支持」を盛り上げるようなものではありませんでした。
なにせ「検察政局だ」「尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領は個人的な復讐を公的な権力を使ってしようとしている」「李在明(イ・ジェミョン)を殺せば民主主義なのか」が主張なのです。
韓国の政局が毎度おなじみの「前政権の全否定」に走るのは今に始まったことではありません。
「個人的な復讐を公的な権力を使って行う」などという批判が『共に民主党』の人間にできた話でしょうか。
じゃあ、あなたたち(特に文在寅大統領)が行ったのは「盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の個人的な復讐ではなかったのか」という問いになんと答えるのでしょうか。
ちなみに、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領が自死した原因を「清廉潔白なのに検察に追い込まれたから」と考える人がいるなら、それは大きな間違いです。
本当に清廉潔白な人物だったのか、は闇の中だからです。
盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領は、検察の捜査渦中、まさに手が届きそうな、その寸前で自死を選択したのです。その後、当時の李明博(イ・ミョンバク)政権は国民からの非難、また盧武鉉(ノ・ムヒョン)支持者からの批判に耐えかねて捜査を封印しました。
そのため、盧武鉉(ノ・ムヒョン)さんが大統領のときに一体何が行われていたのかは完全に解明されてはいなません。筆者などは、この盧武鉉(ノ・ムヒョン)さんこそがアンポンタンの文在寅大統領を生んだ根本であるので、国の方向性を誤らせた大きな功労者だと考えます。
今からでも盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の真実に光を当てるべきです。真実を明らかにせず放り投げた李明博(イ・ミョンバク)大統領も共犯者といえます。
李在明のせいで党の支持も下がる!
盧武鉉(ノ・ムヒョン)さんのことはともかく、李在明(イ・ジェミョン)さんが保身で地方行脚を行い、元・前大統領の権威や党を利用していることは、韓国の皆さんも「あんなのがリーダーを務める党なのか」と十分にうろんに感じています。
その証拠に『共に民主党』の支持率は下落しているのです。以下は『NBS』による支持政党の調査ですが、ご覧ください。
2023年01月第2週目に『共に民主党』の支持率は27%まで落ちました。
このまま支持率が低迷すると次の第21代国会議員選挙で大敗する可能性もあります。そのため、『共に民主党』の内部からは先にご紹介したとおり、「李在明(イ・ジェミョン)議員の個人的な司法リスクは個人で背負え」といった意見が出ているのです。
もっとも、大統領選挙時の李在明(イ・ジェミョン)さんによる虚偽事実の表明において(すでに起訴されています)100万ウォン以上の罰金が裁判で確定したら、それに併せて『共に民主党』は巨額の選挙資金「431億7,000万ウォン」を返済するよう迫られる可能性があります。
この場合、李在明(イ・ジェミョン)さんは被選挙権がなくなります(5年間は被選挙権を喪失する)ので、当然議員ではいられず、また次の第21代大統領選挙の候補者になることもできません。
巨額の選挙資金返済を迫られたら『共に民主党』は解党してばっくれるぐらいしか逃げ道はありません。支払えるわけがないのですから。
――すると、そもそも党がないわけで、次の国会議員選挙でまともに戦えるのかも疑問です。
もちろん、尹錫悦(ユン・ソギョル)政権を支える与党『国民の力』はそれを狙っているでしょう。司法は今や尹錫悦(ユン・ソギョル)師団が握っているので、李在明(イ・ジェミョン)さんと『共に民主党』がこれを避けるのは容易なことではありません。
というわけで、『共に民主党』国会議員の皆さんは次の選挙が視野に入っており、いつまでも集団で李在明(イ・ジェミョン)さんを守るという「防弾議員団」ではいられなくなるのです。
「国民に30兆ウォンをまこう!」と言い出す
ポピュリズムの権化である李在明(イ・ジェミョン)さんは、傑作なことに、2023年01月13日「30兆ウォン規模の追加予算を組んで国民に給付しよう」などと言い出しました。
意図は明らかです。
お金をまいて国民の歓心を買おうというのです。
呆れる他ありませんが、さらに傑作なことに、この主張はスグに現尹錫悦(ユン・ソギョル)政府が「納得しにくい提案だ」と一蹴。なにより、韓悳洙(ハン・ドクス)国務総理(首相に相当)が2023年01月10日に「現在は補正予算の編成は考えていない」と述べていたのです。
そのため、この李在明(イ・ジェミョン)さんの提案は全くの無駄です。
この李在明(イ・ジェミョン)という人物がいかに後先を考えずに発言しているのかが、この一事をとっても分かるでしょう。そもそも政府予算を国会審議で削ったのは、当の『共に民主党』です。それなのに、党首が急に追加予算がいる、などと言い出す。
行き当たりばったりとしか評せません。
(吉田ハンチング@dcp)