韓国の『現代自動車グループ』は災難に遭っております。こういうのを自業自得というかどうかは分かりませんが、製造したエンジン、「シータ2GDi」および「シータ2ターボGDiエンジン」に振動・停止を起こす欠陥があったのです。
また、先にご紹介したとおり電気自動車「コナ・エレクトリック」はすっかり火事を起こす自動車として見られるようになりました。ここに来てエンジンの欠陥・火事車ですっかり評価が落ち、株価も以下のとおりです(チャートは『Investing.com』より引用)。
一番右端、2020年10月20日(火)のローソク足は力強い陽線ですが、下落傾向にあることは確かですね。
エンジンの欠陥が露呈したため、大量のリコールにさらされることが予想され、『現代自動車グループ』は、『現代自動車』『起亜自動車』に「品質コスト引当金」という一般にはあまり聞かないお金を積んでおくことに決めました。
『起亜自動車』:1兆3,403億ウォン
計:3兆6,566億ウォン
このうち、
『起亜自動車』:1兆2,592億ウォン
計:3兆3,944億ウォン
を第3四半期の業績に反映させるとのことです。
つまり、この分の業績が悪くなります。で、2020年の第3四半期は赤字確定でしょう。
この件を報じた韓国メディア『毎日経済』の記事によれば以下のとおりです。
(前略)
金融投資業界は『現代自動車』と『起亜自動車』が、それぞれ8,000億ウォン、5,000億ウォン内外の水準の営業損失を被ると予想した。これを反映して、いくつかの証券会社は、『現代自動車』と『起亜自動車』の目標株価を下方修正した。
(後略)⇒参照・引用元:『毎日経済』「적자 털고가겠단 현대차…시장은 “일단 지켜보겠다”」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
エンジンが欠陥品というのは自動車にとって根本的な話なので他に補いようがないのでしょう。輸出産業の一角の自動車産業がこのような窮地に陥るというのは韓国経済にとって大きなマイナスです。
(吉田ハンチング@dcp)