中国四川省「市民の食料備蓄」を推奨する。「食料危機」の備えか

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2020年洪水・台風などによって中国の穀物栽培は大きな打撃を受けたと考えられており、食料危機が起こるのではないかと危惧されています。2020年09月29日、中国四川省地方政府は、

飲食企業、食堂および都市と地方の家庭が一定量の食料品を備えることを推奨する

文書を公表しました。

これについてネットでは「来たるべき食料危機に備えよ」という支持ではないかとざわついています。

しかし、四川省は過去2件の食料は十分あるから大丈夫という通知を出しています。

2020年04月06日の文書「四川に十分な食べ物はありますか? 州食品資材保護局が回答した」という文書では、

缺粮吗?不缺! 全省库存粮近千万吨

食料不足はありますか? 不足なし! 州内には約1,000万トンの穀物

⇒参照・引用元:『四川省人民政府』「四川粮食是否够吃?省粮食和物资储备局回应」

と書いています。

また、2020年05月08日の文書「四川には十分な食料備蓄がありますか?公式の回答を聞いてみましょう」でも、

目前,我省粮油总库存保持在近1000万吨,处于较高水平,市场粮油供应有保障,能够满足口粮消费需求,不会出现紧缺现象,完全没有必要囤粮囤油。

現在、私たちの州の穀物と石油の総在庫は、比較的高いレベルである約1,000万トンに維持されています。

市場での穀物と石油の供給は、食料の需要を満たすことが保証されており不足することはありません

穀物と石油を買いだめする必要はありません。

⇒参照・引用元:『四川省人民政府』公式サイト「四川省粮食储备够吗 来听听官方回答」

09月の終わりになって「食料の備蓄を推奨する」のはどういうわけでしょうか。洪水によって収穫量が落ち、備蓄量では賄いきれないと判断したのでしょうか。あるいは備蓄がなくなったのでしょうか。

いずれにせよ不気味な動きであることには違いありません。

(吉田ハンチング@dcp)

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