先にご紹介したとおり、対日本円でウォン高が進行しています。
下掲のとおり、2023年06月18日には、一時的ではありますが「1円=9.0ウォン」を割りました(チャートは『Investing.com』より引用:日足)。
筆者などは「知らんぞー」なのですが、韓国の皆さんは円安を楽しんでいらっしゃるご様子。「日本旅行に行くべき」に拍車が掛かり、同時に「円を買って財テクだ」の動きが出ています。
今のうちに円を買って、次に円が高くなったときにウォンに換えて儲けようというわけです。先にご紹介したとおり、『韓国銀行』自身が34カ国中で最も変動する通貨と認めていますが、このような発想になるのもむべなるかな、です。
金融業界の数字が証明しています。
主要証券会社8社保有
円貨および日本株式の評価額:4兆946億ウォン
(2022年06月末比:+9,000億ウォン/+約28.3%増)
円貨および日本株式の評価額:4兆946億ウォン
(2022年06月末比:+9,000億ウォン/+約28.3%増)
韓国4大銀行※1の「円売り」額※2
05月:301億6,700万円
(04月比で73億円増加/約32.1%増加)
韓国4大銀行※の円建て預金残高
06月15日時点:8,109億7,400万円
(2022年06月末比で約38%増加)
※1『国民銀行』『新韓銀行』『ハナ銀行』『ウリィ銀行』の4行です。
※2「円売り額」は、顧客の要望によってウォンから日本円に換えた金額を表しています。2022年06月末比で約4.8倍に達します。
日本円が大人気なっていますが、韓国メディア『毎日経済』などはこれを「ノージャパンからバイジャパンへの転換」と書いています。
円安を楽しんでいただくのはけっこうですが、「通貨安政策は周辺国窮乏策」であることを忘れない方がいいのではないでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)