2026年01月14日、韓国の財政経済部が「’25.12月および年間雇用動向と評価」のデータを公表しました(以下はプレスリリース)。
最初に掲げられている概要では――、
□ 雇用率61.5%(月間過去2位)、経済活動参加率64.1%(月間過去1位)、失業率4.1%、就業者数+16.8万人増加
ㅇ 15~64歳雇用率69.6%で+0.2%p上昇(過去1位、’89.1月~)
――となっており、ここだけ見ると大丈夫そうに見えるのですが、この中に非常に興味深いデータがあります。以下の表組をご覧ください。

財政経済部は「15~64歳 雇用率69.6%」としていますが、その内実は非常にいびつなものであることが分かります。
15~29歳の雇用率は「44.3%」しかありません。これは韓国の青年層が仕事を得るのが非常に難しいという現実を如実に反映したものといえます。
もうひとつご注目いただきたいのは、60歳以上の就業数が他の世代と比較して異常ともいえるほど増えていることです。就業者数は対前年で「24.1万人」も増加しています。雇用率でも42.8%と、青年層と同じくらい働いています。
何を意味しているかというと「高齢になっても働かないとならない」人が増えている――ということです。
もともと韓国は低負担・低福祉を旨として国を運営してきましたが、実際に年金を負担してきた人が老齢になって、とても年金だけでは暮らしていけないという現実が突きつけられているのです。
もうひとつ。非常に重要なポイントがあります。
「ただ休んでいる」という青年の人口が高止まりしている――ことです。
韓国統計庁の「쉬었음(休んでいる)」というのは――、
就業していない
求職活動もしていない
学生でもなく、兵役・病気・育児などの明確な理由も申告していない
――という 「労働市場からの離脱状態」 を意味します。
このプレスリリースによれば、2025年12月時点でその人口は「41.1万人」となっています。2024年12月時点で「41.1万人」でしたから、横ばいで高止まりしています。
中国における「躺平(タンピン/tǎng píng)」 は、韓国統計の 「쉬었음(ただ休んでいる)」 と非常によく似た現象です。
「若者が社会のメインルートから離脱し、戻らなくなっている」という点では共通しています。
もちろん中国の皆さんの方がずっと深刻ですが。
(吉田ハンチング@dcp)






