韓国は輸出1本で食べている国なので、輸出入の物価がどうなっているのかは非常に重要です。
現在、韓国経済が危なくなっているのは、貿易でのもうけが減っているためです。なぜ貿易でのもうけが減るかというと、輸出の増加を上回って輸入が増えているからです。
要は輸入の増加を押さえなければならないのですが、これが止まりません。というか、韓国政府単体では止めることなどできません。
2022年07月15日、『韓国銀行』が06月の輸出入物価指数についてのデータが出ました。以下をご覧ください。
輸出物価は前月比1.1%上昇、前年同月比23.7%上昇
輸入物価は前月比0.5%上昇、前年同月比33.6%上昇⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2022年06月輸出入物価指数」
対前月比では、輸入は「0.5%」の増加でとどまっていますが、対前年同月比では「33.6%」も増加しています。輸出は「23.7%」の増加であるにもかかわらず、です。
さらに重要なのは、輸出が「金額としては」増加していますが、これは本当に輸出が増加しているのか――という点です。
輸出の物量は増えていない!
『韓国銀行』が公表している輸出入関連データで注目なのは、物量指数と金額指数です。金額指数は文字どおりですが、物量指数の方は「量」で増えているのかを示します。
これを見てみると……01~06月の輸出増加率(対前年同月比)は以下のようになります。
金額指数:+15.8%
物量指数:+1.5%
金額の方は「+15.8%」で派手ですが、物量の方はわずか「+1.5%」しか増えていません。
つまり、こういうことです。
物量はほとんど増えていないのに、世界的なインフレで製品価格が上昇。韓国も製品を値上げして輸出しており、それが輸出金額の上昇に寄与しているだけなのです。
輸出が二桁の上昇率で増えてきたというのは、ある種「錯覚」というわけです。
これで、世界的な景気減速によって輸出の物量が減少に転じたらどうなるでしょうか?
韓国の貿易でのもうけ(貿易収支)はさらに減少することになるでしょう。というわけで、韓国は徐々に二進も三進もいかなくなってきているのです。
(吉田ハンチング@dcp)