2023年03月06日、『韓国銀行』が『インドネシア中央銀行』との「通貨スワップ」契約を延長したことを公表しました。
以下は同行が出したプレスリリースです。
2023年03月06日、『韓国銀行』の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁と『インドネシア中央銀行』のペリ・ワルジョ総裁は、ウォン/ルピア 通貨スワップ契約を3年延長(2023年03月06日~2026年03月05日)することに合意した。
※2014年に初めて締結、2017年と2020年に延長
ㅇ今回の延長契約により、両国中央銀行は今後10.7兆ウォン/115兆ルピアまで相互資金支援が可能
ㅇ満期到来時に両国間の合意により延長が可能。
両国間の通貨スワップ契約は、相互貿易を促進し、金融協力を強化する目的で締結した。
ㅇ 国際金融市場の変動性が高い時期にもスワップ資金を活用して輸出入代金を安定的に決済することで、域内貿易促進及び金融安定に貢献することが期待される。
以下は『インドネシア中央銀行』が出したプレスリリースです。
共同プレスリリース
『インドネシア中央銀行』と『韓国銀行』は本日、二国間現地通貨スワップ協定 (BCSA/Bilateral local Currency Swap Arrangementの略:引用者注) の更新を発表しました。
この取り決めは、『インドネシア中央銀行』総裁のペリー・ワルジヨと韓国銀行総裁の RHEE, Chang Yong によって署名されました。
この取り決めにより、2つの中央銀行間で最大10.7兆ウォンまたはIDR 115兆の現地通貨の交換が可能になります。
以前の協定と同様に、BCSAの目的は、両国の経済発展のための二国間貿易および金融協力を促進することです。
特に、この取り決めは、財政が逼迫している場合でも、両国間の現地通貨による貿易の決済を支援し、地域の財政の安定を支援します。
この取り決めは 2014年03月に初めて確立され、それ以来数回延長されてきました。
現在の取り決めの有効期間は、2023年03月06日から2026年03月05日までの 3 年間であり、相互の同意に基づいて延長することができます。
この更新はまた、『インドネシア中央銀行』と『韓国銀行』の間で進行中の強力な金融協力を反映しています。
⇒参照・引用元:『インドネシア中央銀行』「『インドネシア銀行』と『韓国銀行』が二国間現地通貨スワップ取り決めの更新に署名」
『韓国銀行』と『インドネシア中央銀行』間の「通貨スワップ」規模は上限「10.7兆ウォン/115兆ルピア」と変化なしで、期間は3年。
無事延長できてなによりですが、ハードカレンシーを持つ国の中央銀行間「通貨スワップ」ではないので、あくまでも貿易で役立つものというものです。
韓国が外貨不足(ドル不足)に陥った際には、インドネシア・ルピーを受け取っても対して役に立つわけではありません。
韓国はすきあらばハードカレンシーを持つ国との通貨スワップを画策してきましたが、アメリカ合衆国・ドル、EU・ユーロ、日本・円、イギリス・ポンドとは締結できていません。
(吉田ハンチング@dcp)